出版社内容情報
松尾芭蕉、正岡子規、水原秋櫻子、山口誓子、橋本多佳子、高浜虚子など10人の俳人たちの名句を味わいながら行く、大和路吟行。当時の情景と俳人の心情等、名句誕生のドラマに迫ります。
日本人の心の故郷・大和路は正岡子規や水原秋桜子など、日本を代表する俳人たちがこぞって訪れ、たくさんの名句を残した地でもあります。本書は『サライ』誌上で好評を博した「俳人が歩いた大和路」に大幅に加筆修正を加え、新たに芭蕉の歩いた峠の道、大和への道、吉野の道などを詳細地図とともに新たに書き下ろしました。更に、名刹の仏像を詠む、奈良の祭りを詠む、などの項目を新たに収録し、さらには、俳人たちの息づかいが聞こえてくるような豊富なコラムに写真、細密な地図などを加え、今も日本人の心をひきつけてやまない「まほろばの里」を、名句を味わいながら散策するための必携のガイドブックとなっています。
内容説明
大和路を吟行し、名句誕生のドラマに迫る。俳人たちが巡った道、通った社寺、愛した御仏。正岡子規、水原秋桜子、山口誓子、橋本多佳子、細見綾子、松瀬青々、阿波野青畝、原石鼎、高浜虚子、松尾芭蕉。
目次
正岡子規―斑鳩・法隆寺
水原秋桜子―法隆寺・百済観音
山口誓子―東大寺二月堂
橋本多佳子―春日大社・飛火野
細見綾子―秋篠寺
松瀬青々―唐招提寺
阿波野青畝―葛城山・三輪山
原石鼎―東吉野村
高浜虚子―長谷寺
芭蕉と歩く大和路
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MASA123
11
水原秋櫻子(しゅうおうし)は、法隆寺百済観音の姿が東京へもどってからもずっと眼のまえにちらつき、仕事も手につかない「この像を詠んで満足できる句を得たならば驚嘆の念から解放されるかもしれない。」と考え、ついに、「春惜しむおん姿こそとこしなえ」、という句がうかぶ。とこしなえは、永遠という意味。高浜虚子「花の寺末寺一念三千寺」は、長谷寺を読んだ句。自分も、先日、長谷寺へ行ってきたが、36度の気温にもかかわわらず、本堂を通り抜ける涼しい風に感動したが、俳句に趣味がある人は、なにか詠むのだろうなあ。 2024/08/25
がぉ@春待人
5
様々な俳人達の大和路に関する俳句、その時の状況、考え方・・・ なかなか俳人の気持ちになるのは難しいかもしれませんが、たまには詠まれた大和路を、俳人たちの想いと一緒にのんびり歩くのもいいかもしれませんね。2015/03/22
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