Shotor library<br> 日本の手仕事―百年の技、千年のかたち

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日本の手仕事―百年の技、千年のかたち

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  • サイズ A5判/ページ数 128p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784093431118
  • NDC分類 750.21
  • Cコード C0095

出版社内容情報

名もなき熟練の職人たちが、その技を手から手へ受け継いで、作り続けてきた日本の道具たち28選。ともすれば忘れ去られがちな、日常の名品を、今に伝える一冊です。取り寄せ情報付き。

日本全国の伝統的な手仕事の分野を追い続けてきた筆者が、これまでに出会った数々の道具の中から、確かな目で選りすぐった、28の職人技を集大成したものです。 80歳を過ぎたふたりの製作者を残すだけとなった煙管、鉄砲鍛冶の末裔がほそぼそと守り続ける種子鋏、糸を紡ぐ人が既に90を越えるおばあさんばかりとなってしまった宮古上布……。今伝えておかなければ、おそらく十年、二十年後には二度と見られなくなるものたちです。また、20万個の絞りを一年かけて結んでいく京鹿の子の反物、200の燈芯を丸一日燃やしてやっと1kg集まるという菜種油の煤で作る墨など、気の遠くなるような作業を必要とするものたちもあります。本書は、我々の目にはなかなか触れないそれらの制作過程を、的確な文章と写真にとどめた貴重な記録でもあります。 これまでいくつかの雑誌に掲載されたものの中から選び、新たな取材をかけ、加筆訂正・再構成したものを一冊にまとめました。今なら、まだ手に入る最後の職人技を、購入情報も添えて紹介した、究極の伝統道具カタログともいえましょう。日本文化にこだわった「サライ/ショトルライブラリー」ならではの一冊です。

内容説明

無名の匠たちが淡々と作り続けてきた日本の道具28選。

目次

有明紬―山繭の織物
いたや細工―いたや楓で編む籠
印伝―鹿革の合切袋
越前和紙―寒漉きの鳥の子
江戸切子―燦めきを刻む
煙管―粋をのむ煙管
加賀毛針―羽毛の擬餌針
樺細工―桜の皮をまとった茶筒
木鉢―雪明かりで彫るこね鉢
京鹿の子―絞りの名手たち〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

21
サライというおじさま雑誌があるのですが、若いころからこの雑誌が好きで、いまでも極上食材図鑑という本は大きい愛蔵版を楽しんでいます。この本も大きいサイズならよかったのにな…と思いつつ、美しい写真と職人さんのすばらしい手を眺め楽しんでいます。2020/05/29

misui

5
名品の数々、職人の姿に目もくらむばかり。いたや細工、印伝の合切袋、煙管、村上堆朱、籃胎漆器あたりは機会があれば手にとってみたいと思わせる。また、職人の世界の厳しさも見逃せない。「焼き入れの水の温度は、秘中の秘技だったそうだ。昔は、弟子がその水に手を入れても手を切り落とされたというくらいのものだったという。」(種子鋏)2015/12/29

へへろ~本舗

4
脈々と受け継がれてきた技と形、きっとこの本に掲載されているのは一部分だけで日本全土となったらものすごい数のものがあるのだろう。しかし受け継がれていくものがあれば、消えていくものもある。「煙管」は出版当時(1997年)は二人だけの最後の煙管師は80歳代だった。「種子鋏」作り手の37代目の兄弟は450年続いた鉄砲鍛冶のしんがりとなる。民芸・伝統工芸の担い手達と後継者問題。少しでも沢山の技が後の世に受け継がれていってほしい。2019/05/26

梅toto

2
陰ながら支えてくださる手職人。日本の美学。掛け替えのない日本の伝統を、この先も途絶えることのないように、大切に引き継いでほしいと願う、、。2020/06/24

書の旅人

2
続いてこれも積ん読エリアで発見した本をパラパラ。やはり日本の工芸品は、繊細で優美。長い時間をかけて形が作られ、永い時を経て今も受け継がれている作品の数々。沁々…、日本人で良かったと感じる。2016/02/16

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