出版社内容情報
名もなき熟練の職人たちが、その技を手から手へ受け継いで、作り続けてきた日本の道具たち28選。ともすれば忘れ去られがちな、日常の名品を、今に伝える一冊です。取り寄せ情報付き。
日本全国の伝統的な手仕事の分野を追い続けてきた筆者が、これまでに出会った数々の道具の中から、確かな目で選りすぐった、28の職人技を集大成したものです。 80歳を過ぎたふたりの製作者を残すだけとなった煙管、鉄砲鍛冶の末裔がほそぼそと守り続ける種子鋏、糸を紡ぐ人が既に90を越えるおばあさんばかりとなってしまった宮古上布……。今伝えておかなければ、おそらく十年、二十年後には二度と見られなくなるものたちです。また、20万個の絞りを一年かけて結んでいく京鹿の子の反物、200の燈芯を丸一日燃やしてやっと1kg集まるという菜種油の煤で作る墨など、気の遠くなるような作業を必要とするものたちもあります。本書は、我々の目にはなかなか触れないそれらの制作過程を、的確な文章と写真にとどめた貴重な記録でもあります。 これまでいくつかの雑誌に掲載されたものの中から選び、新たな取材をかけ、加筆訂正・再構成したものを一冊にまとめました。今なら、まだ手に入る最後の職人技を、購入情報も添えて紹介した、究極の伝統道具カタログともいえましょう。日本文化にこだわった「サライ/ショトルライブラリー」ならではの一冊です。
内容説明
無名の匠たちが淡々と作り続けてきた日本の道具28選。
目次
有明紬―山繭の織物
いたや細工―いたや楓で編む籠
印伝―鹿革の合切袋
越前和紙―寒漉きの鳥の子
江戸切子―燦めきを刻む
煙管―粋をのむ煙管
加賀毛針―羽毛の擬餌針
樺細工―桜の皮をまとった茶筒
木鉢―雪明かりで彫るこね鉢
京鹿の子―絞りの名手たち〔ほか〕
感想・レビュー
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たまきら
misui
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梅toto
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