Lapita books
ライ麦畑のキャデラック―モーターカルチャー100年の真実

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093411011
  • NDC分類 537.04
  • Cコード C0034

出版社内容情報

 アメリカ人にとってクルマは、足であり、ペットであり、ファッションであり、自己主張。それはアメリカ映画などでもお馴染みです。この本は、クルマが重要な小道具として登場する32編のアメリカ小説を、文学好きの著者が、外車専門の修理人をガイドにしながら読み解いていく、蘊蓄に溢れた好読物です。 たとえば、『ライ麦畑でつかまえて』に出てくるキャデラックは、成功した人間の上がりのクルマとして描かれます。そんな場面を引用しながら、話は、アメリカの若者文化、クルマにまつわる社会風俗、そしてメカや自動車修理の解説などに至るまで、クルマに関する深い考察へと進んでいきます。 クルマ好きも、文学好きも見逃している、アメリカ小説におけるアメ車の重要性と、モーターカルチャー100年の歴史があらためて浮き彫りにされます。

目次

カーセックス好適車は進化する―’50年代のビュイック・ロードマスター、ボルボPV544『ガープの世界』ジョン・アーヴィング著
トランクに死体を乗せ、いざ捨てに行く―’70年代のフォード・ピント『羊たちの沈黙』トマス・ハリス著
運転にいちいちお節介を焼く妻―’80年代のダッジ、シボレー『ブリージング・レッスン』アン・タイラー著
ブレーキ故障で死にたくない―’60年代のBMW『少年時代』ロバート・R・マキャモン著
冬場のロングドライブには冒険がぎっしり―’40年代のハドソン、キャデラック、’37年型フォード『路上』ジャック・ケルアック著
音楽を聞くように癒されるエンジン音―’90年代のサーブ900『偶然の音楽』ポール・オースター著
大地を耕すトラクター、積荷満載のトラック―’80年代のダッジ・ピックアップ・トラック、’20年代のフォード・トラクター『アメリカ農家の12ヵ月』リチャード・ローズ著
共通の車が結んだ不倫の愛―’50年代のシヴォレー・ピックアップ・トラック、フォード・ピックアップ・トラック『マディソン郡の橋』ロバート・ジェームズ・ウォラー著
郊外妻の心をとらえたセコンド・カー―’90年代のバターキャンディー色のセダン『停電の夜に』のうち「セン夫人の家」ジュンパ・ラヒリ著
ギャングの愛車は超ヘビー級―’20年代のリンカーン、ビュイック、キャデラック『カポネ 人と時代 愛と野望のニューヨーク篇』ローレンス・バーグリーン著〔ほか〕

著者等紹介

瀬戸山玄[セトヤマフカシ]
ノンフィクション作家・ドキュメンタリスト。1953年鹿児島生まれ。早稲田大学文学部卒。写真家、映像作家としても活躍し、『ロドチェンコ・ルーム・プロジェクト』でグッドデザイン賞審査委員長特別賞(2003年)を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みやびん

0
アメリカ車がでる文学作品を基に当時の様相を描いたもの。アメリカの別の側面を伺える点面白いと思う2014/01/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1427461
  • ご注意事項

最近チェックした商品