出版社内容情報
毛細血管だけが、細胞にアプローチできる!
「血管の主役は動脈と静脈」が医学の世界での常識でしたが、この2つだけでは、細胞に栄養や酸素を届けることができません。
細胞の中の老廃物や二酸化炭素を掃除するのも、毛細血管なしにはできません。
60兆個の細胞とダイレクトに物々交換できるのは、毛細血管なのです。
著者は、熊本市民病院の首席診療部長、血液循環のエキスパート。
2016年4月の熊本大震災時、エコノミークラス症候群の発症をいち早く懸念し、プロジェクトチームを立ち上げました。
そして、血液循環という自分の専門分野でまだ伝えるべきことがある、「知識は力なり」を実感したのです。
人間の血管の長さの95%を占める、膨大な毛細血管。
まだまだ解明されていない毛細血管は、脳の活動や長寿を支え、皮膚や末端の血流を担って「見た目」も左右するといいます。
筋肉運動や有酸素運動は、週1回でさえ実践が難しいもの。
禁煙支援、高血圧予防のサポートなど、数々のプロジェクトに関わった著者がおすすめするのは、
毛細血管(もちろん動脈・静脈も)を元気にする、誰でも気軽に日常的に実践できる「5つのメソッド」。
細胞力を上げて健康長寿をめざしましょう。
【編集担当からのおすすめ情報】
改めて、体の構造について、ミラクル! と思いました。
動脈と静脈だけで考えるより、毛細血管で考えたほうが、体の各部位の、すみずみの細胞にまでつながっている、3Dイメージがわきました。
毛細血管のおかげで、細胞に栄養が届けられ、不要物が引き取られ、体のありようが維持されている。
年を重ねるにつれ、皮膚の傷も治りにくくなるけれど、毛細血管ががんばってくれたら、もうちょっとなんとかなるかもしれない。
そんな願いをかなえる、「毎日こつこつやりましょう」という、5つのメソッドです。
赤星たみこ先生のマンガ、「もうさいけっかん ものがたり」前・後編もお楽しみください!
橋本 洋一郎[ハシモト ヨウイチロウ]
目次
毛細血管・元気度チェックリスト
もうさいけっかんものがたり・前編
第1章 毛細血管ってなに?基本の知識
第2章 体の各部位と毛細血管の関係
第3章 知らずにやっていたダメダメ毛細血管ケア
第4章 毛細血管を元気にする5つのメソッド
第5章 エコノミークラス症候群と毛細血管
もうさいけっかんものがたり・後編
著者等紹介
橋本洋一郎[ハシモトヨウイチロウ]
1956年熊本県生まれ。熊本市民病院首席診療部長・神経内科部長・リハビリテーション科部長・地域医療連携部長、熊本大学医学部臨床教授、熊本保健科学大学客員教授。1981年に鹿児島大学医学部卒業後、熊本大学医学部、国立循環器病センターなどを経て熊本市民病院神経内科医長、部長、診療部長などを歴任し、2014年より現職。脳卒中治療の第一人者である他にも、頭痛、リハビリテーション、医療連携、神経症候学、禁煙、不眠症など専門分野も広い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。