出版社内容情報
99年5月から診断基準値が変わり、空腹時血糖の基準値が126mg/dlとなると糖尿病。その基準に基づき、予防法、検査法、治療法、放置すると生命にかかわる、さまざまに怖い合併症などをくわしく解説。著者=東京女子医大・糖尿病センター所長・教授
糖尿病は、かぜやけがとは違って「治らない病気」です。一度発病すると、一生の間、つき合わなければならない病気です。また、自覚症状がないからといって放置しておくと、死に至ることもあるとても危険な病気の一つです。 これまで140mg/dl以上で糖尿病と診断していた空腹時血糖値を、今年5月から126mg/dl以上とすることになります。また、110mg/dl以上126mg/dl未満の場合を、新しく「早期軽症糖尿病」と呼ぶことになります。早くから治療を始めることが合併症などの予防にとても有効だからです。 本書は、こうした新しい診断基準を基に、過食、運動不足、肥満、ストレスなどさまざまな原因で発病する糖尿病について、予防のしかた、検査法、治療法(食事療法、運動療法、薬物療法)、さまざまな怖い合併症(三大合併症は、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害)などをくわしく解説しています。 また最近とくに増加している小児・ヤング糖尿病、女性にとって気になる妊娠糖尿病についても項目を立てて解説しています。
目次
第1章 新しくなった糖尿病の診断基準
第2章 糖尿病を早期発見するポイント
第3章 糖尿病はどういう病気か再認識しよう
第4章 糖尿病はこの検査が決め手
第5章 糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法、薬物療法
第6章 糖尿病でも妊娠・出産できる
第7章 小児糖尿病とヤング糖尿病の増加
第8章 糖尿病とのつき合い方、予防法