出版社内容情報
児童から読める翻訳ファンタジー文学
3年半に渡る全12巻シリーズは、この12巻もって幕を閉じる。累計400万部を突破した大人気のファンタジー児童文学は、誰もが予想もできぬ結末を読者に投げかけて、筆がおかれてしまうのだ。主人公のダレンと、元は大親友だったスティーブとの最後の戦い、すなわちバンパイアが勝つか、バンパニーズが勝つかは、この最終巻にゆだねられることとなった。どちらが勝っても、おぞましい世界になってしまうという運命のいたずらに対して、主人公はどの道を選択したのだろうか。まさに著者ダレン氏のすばらしさが、いかんなく発揮されたストーリーとなった。シリーズ第1巻の前書きにあるこの小説の謎が、みごとに解明されていくのです。
ダレン・シャン[ダレンシャン]
著・文・その他
橋本 恵[ハシモト メグミ]
翻訳
内容説明
スティーブのむごい仕打ちを目の当たりにし、ダレンの心の中で凶暴で冷酷な「自分」が目覚めてしまう。ダレンはこのまま怪物になってしまうのか?ファンタジー・ミステリーついに完結。
著者等紹介
橋本恵[ハシモトメグミ]
翻訳家。東京都生まれ。東京大学教養学部卒。大手都市銀行に勤務ののち、翻訳業に専念する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かぷち
68
いつまでも覚えている事って大抵は鮮烈ではなく、ありふれたどうでもいい物だったりするのではないだろうか。記憶って本当に不思議で、重要な事ほど忘れていたり、生きていく内に都合の良いように作り替えられ美化されたりもする。自分では決して気付かないし気付けない。でも、形にすること、文章にすることでそれはその瞬間不変の物となる。エネルギーを持って独立する。書き続けた記録が定まっていたはずの ″運命″ をも打破する力を持つなんてロマンがあるよ。本の持つ魅力をこれでもか、と教えてくれる傑作シリーズここに完結!2024/12/15
あむ
41
長い長い物語にようやく終止符が打たれました。ダレンがリトルピープルになり過去に戻ったとき、クレプスリーの懐かしさにぶわぁ。゚(つД`)゚。クレプスリーに伝えたい。でもダメだ。未来を知っていても相手に伝えられないことがこんなに辛いなんて。ミスタートールやエバンナはこんなに辛かったのかな。2014/02/10
Yuna Ioki☆
22
ダレンのパンドラの箱の最期に残った希望はあったといった感じのエンディング。ミスター・タイニーは見直していた部分もちょっとあったが、あんたが黒幕かい…。諸悪の根源はおまへじゃないか(-_-メ)しかも、自分の子どもすら手駒にするわ、弱ければ見捨てるわ^_^;どうしようもない親父だ。傲慢で慢心だから裏かかれるんだな…。2013/10/22
こふく
19
17年ぶりに最終巻まで読んだ。始めて読んだ時は衝撃だったが、改めて素晴らしいラストに泣けて泣けて感動!元は1巻完結だったものをここまで仕上げたのも凄いけど、単純に、この物語に、ダレンに、ありがとうと伝えたい。2021/01/17
なしかれー
17
シリーズ最終作。辛い運命を宣告されたまま進む物語に、どうなるの、どうなるの?と思いながら読み進める。結果得た強いメッセージは、運命は自分で切り拓くものだということ。ただ、結局弄ばれただけではないのかというもやもやが残る。ダレンは強い。2014/08/21
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- 和書
- こころのどこかに。