聞こえない羽音

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聞こえない羽音

  • 舟崎 泉美【作】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 小学館(2025/10発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784092893405
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

今度こそあきらめない!勇気と挑戦の物語

涼宮花音、中学2年生。数年前から、耳に違和感を覚えるようになっていた。
診断は感音性難聴。授業や友だちとの会話が聞きとりにくくなり、何より大好きなバドミントンができなくなってしまう。
絶望のふちに突きおとされた花音だったが、デフバドミントンと出合い、新たなダブルスのパートナーと出会って、人生が変わりはじめる。

耳が聞こえなくなって、もう笑えないんじゃないかと思ってた。
もう何もできないと思ってた。
でも――、あなたとバドミントンがしたい。

一度はすべてを失った花音の、再生と挑戦の物語がはじまる!

【編集担当からのおすすめ情報】
「デフスポーツ」を知っていますか?
耳が聞こえない人や聞こえにくい人たちが、補聴器を外してするスポーツのことです。
2025年11月には「デフリンピック」というデフスポーツの国際大会が、日本で初めて東京で開催されます。
本作は、第一線で活躍されるデフバドミントン選手たちにお話をうかがいながら作られた物語。
主人公の花音は、ルールは同じでも、シャトルを打つ音や、パートナーのかけ声が聞こえないデフバドミントンに、はじめはとまどいます。
それでも、徐々にデフバドミントンに魅入られ、強くなるためにもがきつづける姿は、応援せずにはいられません!
読んでいるこちらも挑戦の一歩をふみだしたくなる作品です。


【目次】

プロローグ
1 聞こえる世界と、聞こえない世界
2 デフバドミントン
3 パートナー
4 最高のペア
5 不穏
6 まっくら
7 変化
8 結愛ちゃん、お願い!
9 二つの世界の交わり
エピローグ
あとがき

内容説明

涼宮花音、中学2年生。数年前から、耳に違和感を覚えるようになっていた。診断は感音性難聴。授業や友だちとの会話が聞きとりにくいし、何より大好きなバドミントンができなくなってしまう。絶望のふちに突きおとされた花音だったが、デフバドミントンと出合い、新たなダブルスのパートナーと出会って、人生が変わりはじめる。今度こそ夢をあきらめない!勇気と挑戦の物語。

著者等紹介

舟崎泉美[フナサキイズミ]
小説家・脚本家。第1回「本にしたい大賞」受賞作『ほんとうはいないかもしれない彼女へ』(Gakken)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まる子

27
小学生の頃に難聴になり聴こえづらく補聴器をつけた花音。小学校最後のバドミントンの決勝ではそれで負けたー。耳のせいで好きなバドも友達もあきらめたそんな時にデブバドミントンに出会う。周りの目を気にするより自分がどうしたいか、一度は諦めかけた事を再び!ダブルスのパートナーと上手くいかない事だってある。分かり合えたら、コミュニケーションを取れるように努力すれば。障害を理由に諦めるには早すぎる。上手くいかない先に光があった✨🥹✨2025/11/09

うー

16
小4で感音性難聴と診断されバドミントンの大切な試合中パートナーの声が聞こえず試合に敗れてしまった花音。中学生になってからは友との会話もうまくいかずバドミントンも諦め学校では息を潜めるように過ごし家には心配し過ぎる母親…と行き場のない閉塞感を感じていた。ある時中途失聴者が集う会に参加し、デフバドミントンという競技に出会う。好きな事に再び熱中し、生まれつき耳が聞こえないパートナーとの信頼を築きあげていく過程、心の揺れもきちんと描かれていて良かった。あー!デフリンピックちゃんと見ておけば良かった💦2025/11/27

雪丸 風人

16
現実をただ嘆くより変えていこう。そう訴えかけてくるストーリーでした。主人公は難聴に苦しむ中学二年生。徐々に進行する症状に戸惑い、孤独を深めていた彼女が、素敵な巡りあわせで変化の糸口を掴みます。聞き返すことへのためらいや、現実を受け入れられない葛藤への共感が止まりませんでした。だから物語の暗転が辛かったですし、気づきからの流れには身を任せてフワッと浮き立つことができました。ピースがバシバシはまるような終盤は最高すぎ!本作は難聴少女の話ですが、気づきの応用範囲は広いと思います。(対象年齢は12歳以上かな?)2025/11/09

鳩羽

5
小学生の時に難聴になり、バドミントンを諦めた花音。中学生になっても、クラスメイトに心を開くことができず、親にも心配をされることを疎ましく思っていた。そんなとき、デフバトミントンの存在を知り、一颯とミックスダブルスを組むことになるが…。聞こえなくなったことからくる、友人や家族とうまくいかなくなる感じや勉強のやる気もなくなるのが辛く、大人はなぜもっと配慮をしてやらないのかまず気になる。デフバトミントンの静謐さとパートナーの絆の深さは、読んでいても楽しい。物語が端正すぎて、もっと面白くてもいいのになと思う。2025/12/04

くま美

4
小学生で中途失聴になった花音は、大好きだったバドミントンをやめてしまった。学校では気配を消して過ごしていた。ある時、デフバドミントンと出会い少しずつ変わっていくが。。。『耳が聞こえなくなって、世界が変わっちゃった気がした。けど、本当に変わったのは私自身立った』花音の気づきが、一歩前に進めたことに感動。デフリンピックもあったし中学生におすすめしたい!2025/12/10

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