出版社内容情報
明治維新の”幕府側の”主役
貧乏旗本の家に生まれた勝海舟は、苦労して蘭学を学んだ結果、幕臣という立場にとらわれず、日本が進むべき道を見通す視点を手に入れます。そしてそれによって、諸外国からの干渉をはねのけるために、国としてひとつにまとまることを最優先するべきという答えを見つけだし、新政府軍の西郷隆盛と会談し、戦わずして江戸城を明けわたします。このように明治維新の幕府側の主役ともいえる勝海舟の一生を、咸臨丸による太平洋横断などのさまざまな功績とともに紹介します。
【編集担当からのおすすめ情報】
【学習まんが人物館】シリーズでは『坂本龍馬』『西郷隆盛』が既刊好評発売中です。
内容説明
藩とか幕府とかを超えて、「日本人」として考えてくれ―世界史上まれに見る、血の流れない革命「江戸城明けわたし」をなしとげたサムライの物語。
目次
勝海舟写真館
第1章 貧乏旗本のせがれ
第2章 海舟、表舞台へ
第3章 太平洋を越えて
第4章 日本を一つに
第5章 江戸無血開城
学習資料館(解説・現代の政治にも通用する海舟の資質;学習人物ガイド・勝海舟と同じ時代を生きた人びと;年表・勝海舟の時代)
著者等紹介
落合弘樹[オチアイヒロキ]
明治大学文学部教授。専門は日本近代史、幕末維新史
万乗大智[バンジョウダイチ]
『週刊少年サンデー』でデビュー。少年誌から青年誌まで幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Aya Murakami
77
図書館本。 明治31年に徳川慶喜とともに天皇と会っていたのか。それはたしか初耳情報。たしか年をとっても明治政府にいろいろ意見していたって聞いていたし元気な人だったのですね。元気だったからこそ難しい難題が幕府から回ってきたのでしょうか?2022/10/12
たまきら
28
墨田もんだから、というわけではありません。幕末の偉人の中で自分がこの人を一番まっとうだと思う理由は、かれがずっと仕事をし続けたから…殺されてカットアウトされることもなく、他人の言葉に翻弄されるわけでもなく、ひろく「日本」をとらえ、新たな時代の幕開けを仕切り、さらに流れについていけず困った人々のことも見捨てなかったからです。娘さんは「この神社知ってる」とか、やっぱり地元目線でした。ま、おらが町の有名人ですからねえ。2021/03/04
どあら
25
図書館で再読。日本の為にと広い視野で物事を考えて動いた人です。今の政治家にも見習ってほしいです❢(^^)2020/07/30
RX78
19
勝海舟、1つ1つのエピソードの破壊力がすごい。激レアさんに出れそうな生涯。すごい人だなぁ。もっと評価されるべき。2021/12/18
りるふぃー
9
徳川家康は、戦国時代を終わらせたことは良かったが、世襲政治は やはり限界があったんですね。でも、結局は、徳川家ではない世襲政治は続いています。勝海舟が、今の日本の状況を見たら、どう思うでしょうか。2022/01/30