出版社内容情報
最年少単独世界一周の記録をかけ、ヨットで太平洋に乗り出す16歳の少年ロビン。旅の途中で知り合った少女パティとの愛を育てながら、海と陸に別れてゴールを目指すふたりの、まぶしいほどの青春航海記。
「ぼくには、学校のきまりきった生活は耐えられないものだった。けれど、ヨットに乗れば世界は一変する。ロープや松やにのにおい、船体にあたる水の音、マストにぶつかる揚げ網の音、自由と生命のかおりと音だ」 一九六五年、一六歳の少年ロビンは二匹の子猫だけを道連れに最年少単独世界一周の記録をかけて、一本マストのヨット「ダブ号」でロサンゼルスから太平洋に船出する。 熱帯の猛台風に襲われたり、凪のために何日も大海原に釘付けにされたり、貨物船に衝突されかけたり、海に落ちた帆を拾おうとして危うくおぼれかけたり……命がけの航海が続く。 だが、自然の恐怖との闘いばかりではない。クジラやイルカとの出会い、島の住人のやさしさ、そしてロビンにとって最高の喜びはフィジー諸島で出会った少女パティの存在である。 ふたりは愛を育み、パティはくじけそうになるロビンをはげまし続ける?出発から五年、一七三九日をかけてロビンは三万六百カイリ(約五万五千七百キロ)の航海をなしとげる。 航海中から連載した『ナショナル・ジオグラフィック』は大反響を呼び、世界的なベストセラーになった感動の青春航海記。
内容説明
全長7.2メートルのヨット「ダブ号」で最年少単独世界一周に挑戦した16歳の少年ロビン。1739日、5万5700キロの青春航海記録。
目次
第1章 すべての始まり
第2章 陸だ!陸だ!
第3章 水を食べる人
第4章 青いサンゴ礁
第5章 闘いとラブレター
第6章 アフリカを目指して
第7章 赤い一つ目と「新婚の間」
第8章 長いくだり坂
第9章 父親になる!?
第10章 神秘の島―ガラパゴス
第11章 最後の航海
第12章 島で生まれた娘
第13章 狩人は山から帰る