出版社内容情報
半バンパイアとなった主人公のダレン少年は、旅で謎の人物や、新しい友人に巡り会います。ハラハラドキドキのファンタジー文庫です。
ダレン・シャン[ダレンシャン]
著・文・その他
橋本 恵[ハシモト メグミ]
翻訳
田口 智子[タグチ トモコ]
イラスト
内容説明
主人公のダレン少年は、親友の命を救うため、半バンパイアになって旅に出た。そして謎の人物ミスター・タイニーや新しい友だちとめぐりあうのだが…。ハラハラドキドキの大ファンタジー。
著者等紹介
シャン,ダレン[シャン,ダレン][Shan,Darren]
1972年、ロンドン生まれ。6歳でアイルランドに移る。代表作に『ダレン・シャン』シリーズ
橋本恵[ハシモトメグミ]
翻訳家。東京都生まれ。東京大学教養学部卒。大人向けのノンフィクションを中心に翻訳してきたが「子育てに奮闘中の現役ママ」として児童書・ヤングアダルト分野に転向
田口智子[タグチトモコ]
東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
響
22
ダレンに新しい友達ができて良かった!一巻でクレプスリーから、この先友達も結婚もできないと言われていた為、ダレンがどうしようもなく可哀想に思えていた分今回のエブラ登場は嬉しかった。一巻でのエブラ=蛇少年としてのイメージは少し不気味で怖いものだったので、彼の性格について不安を抱いていたが、杞憂に終わって良かった。サムについても、スティーブの二の舞になりそうなキャラだと心配していたが、これも杞憂だった。しかしこの二巻にはスティーブの影が一切ないが、彼は今頃どうしているのか非常に気になる・・・。2013/02/03
kaizen@名古屋de朝活読書会
20
人は何かの苦悩を持って生まれ、 人は何かの苦悩を持って生きて行く。 ダレンシャンがかかえた苦悩は, すごく特殊だけど、 ダレンシャンが生きて行こうとしているのはすごく人間的。 ちょっと怖いので、寝られなくなると行けないので、 夜中には読まない方がいいかもしれない。2010/06/06
とんこ
18
思ったよりゆっくり進むけど、退屈はしない。前巻がダレンが半吸血鬼になるまで、この巻はそれを受け入れるまで。児童文学にしてはなかなかのゴア描写もあるけど、今時のアニメに慣れた高学年くらいの子ならこれくらいの方が怖いもの見たさに惹きつけられるものがあるのかも。ミスタータイニーとリトルピープルが謎。クレプスリーは大人目線だとひたすらいい奴。次巻へ。2023/07/17
マッピー
17
親友の命を救うために半バンパイアとなったダレン。でも、ダレンは、絶対に人間の血を吸わないと心に決めた。家族と別れ、友達をつくることのできないダレンは、クレプスリーとサーカスに戻った時、ついに友達ができる。へびおとこのエブラ。そして、サーカスに入りたがっていた少年、サム。環境保護団体グループのメンバーがサーカスを見に来たことにより、大事件が起こる。ダレンはまた一つ大切なものを失うことになるが、ダレンの忌み嫌う行為によってその存在はダレンの中で生き続けることになる。1巻よりもダレンの心の動きに納得できる。2022/09/05
みずき
15
友達のスティーブを救うために半バンパイアになったダレン・シャン。にシルク・ド・フリークの仲間になる。そしてそこで蛇少年エブラと人間のサムという新しい友達ができる。今回もなかなかのダークファンタジー。人間でありたいと願うダレンと人間の血を飲まないと弱っていくダレン。ダレンの複雑な心情に心が痛む。そして保護者?のクレプスリーの視線もはあたたかい。苦しいけど、子どもにも感じてほしい苦しさだ。「すでに友達のために、人間であることを捨てた身だ。もうひとりの友だちのために命を投げ出したところで、おしくもなんともない」2021/06/18