出版社内容情報
今、一番感動する「人間ドラマ」!
「そこに山がある限り、彼らは登り続ける…!」
厳しくも険しい、でも美しく気高い山々魅せられた、鋼鉄の体と心を持ったクライマーたち。
山岳を舞台に、極限の状況下にある人間ドラマを描いた傑作短編集!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
J7(読メ低浮上中)
10
険しい山々ーそれもヒマラヤを初めとした世界的な高山に挑む、様々な形の人間オムニバスドラマ。エベレスト登頂を悲願とし、愛する女性も置いて山に挑む男。一人前の男になるため勇者の壁の試練に臨むチベットの少年。男と男の物語だけでなく女性の立場からのストーリーもあります。なぜ一般的な幸福や安心を捨てて、あえて危険な山に挑むのか?平和や安全からはみ出し、山の過酷さ、残酷さに晒された末に浮き彫りになる、各々の思いはどれも人間の最も純粋な部分を苛烈に焼き付けるようです。村上もとか先生の画力も併せもって、濃密な一冊です。2015/02/14
かめみっちゃん
7
ものすごい迫力!!30年前の作品とはとても思えません。まるで自分も一緒に登っているような気分になりました。私ももっとたくさんの山に挑戦したいです。2012/01/29
ふくみみ
5
山の偉大さ、無慈悲さ。そしてそれに惹かれて無謀に挑む人々。生きるために山で稼がなくてはならないシェルパたち。荒れた山が真っ暗になり息詰まるようなシーンの迫力。裸足の少年は山を征服し、そして運命を肯定することで大人になったのだな。登場人物の決断に頷けないところもありつつ、自然に惹かれて無茶をし過ぎる気持ちもわかったりしました。2013/09/01
くり坊
4
ずーと前から読まなきゃリストに入っていた課題図書(コミック編)。ようやく課題終了。 「平凡な人間が人生に一度だけ安全地帯からはみ出す瞬間」(巻末インタビューより)、そんな瞬間はまさに痺れます!! そんな瞬間に出会いたくていろいろな本を読み漁るわけですが、、、。 でも、この漫画の登場人物は誰も平凡じゃないから(と、ツッコミいれとこう。2014/01/08
千木良
3
山は人が死ぬところ ではなく――― 人が生きるために 最大の努力を する場所だ(ザイル) | おれは 命を張ってでも ちょいとやりすぎて みたいんだ!!(K2) ∥ 登山を題材とした連作短編集。「南西壁」「裸足の壁」「北壁」「遠い頂」「ザイル」「ヒマラヤの虎」「吹雪」「K2」の全8話。2021/06/20