出版社内容情報
自動人形との戦いは予期せぬ展開を!!
才賀正二の記憶を辿る勝が、次に見たのは明治時代の日本。才賀貞義ことディーン・メーストル、特命を受けて黒賀村に向かうギイ、アンジェリーナに会いに来たフランシーヌ人形……重要人物が次々と関わってくる。そして、生命の石を狙う自動人形との戦いは、誰もが予期せぬ展開を見せるのだった!!
【編集担当からのおすすめ情報】
藤田和日郎の長編第2弾「からくりサーカス」が、待望の文庫化。各巻にポイントを振り返るコラムを掲載し、複雑な物語をわかりやすく解説していきます。また、カバーを外した表紙には、著者の制作ノートからラフイラストや初期設定画などを本邦初公開! サーカス、人形、からくり……3つのキーワードが、時代を超えて絡まり合う冒険活劇を、余すところなく収録する全22巻、エレオノールの笑顔を守るために皆が一致協力する第13巻の登場です!!
藤田 和日郎[フジタ カズヒロ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うさみP
4
絶望的な状況下で希望を託す藤田さんの持ち味が輝く本巻。もしも一人ぼっちで理屈と理屈の狭間で迷ったときこそ、ニカッと笑ってやれ。何かの見返りの為ではなく自分の為に、自分の為の笑顔が他人を幸せにする。復讐の舞台を降り人としての細やかな幸せを生きるアンジェリーナ、笑顔を求める放浪の旅に疲れ自らの破壊を望むフランシーヌ人形・柔らかい石を追う若く冷徹な追跡者ギィ。憎しみ合うしかなかった者達を繋げるアカチャン(エレオノール)は偉大だなぁ。アンジェリーナ達の祈りを歪ます「貞義」とは一体ナニモノなのだ。2018/05/17
k. h
1
アンジェリーナとフランシーヌ人形のところはほんとに泣けるなぁ。 一巻へと続く謎が明かされるのもあってこの巻はかなり重要な巻。2018/10/21
サテヒデオ@ダイナミックひとり
1
その夜、ひとつの家庭が生まれた。機能不全を起こした集団を宿す生家から遠く離れて、彼らは己に欠けたるところのあるのを自覚しつつ、緩やかながらも着実に日々を積み重ねて、そして劇的な改心の時を迎える。ついに慶ばしくも切なく哀しい夜が来る。やっぱりイイなあ。2018/07/15
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