出版社内容情報
経済発展めざましい中国。だが、取り残された農村部では不満が蓄積しているのではないか? 出稼ぎする「農民工」は虐げられ、「留守児童」は劣悪な環境に置かれているのでは? 1990年代末から中国各地の農村でフィールドワークを重ねてきた著者が実態に迫る。家族の発展を何より重視する精神、末端幹部たちの奮闘、裏金が飛び交う農村選挙、習近平政権が進める都市化の本当の意味――現場で農民と酒を酌み交わして初めて見えてくる実像。
内容説明
経済発展めざましい中国。だが、農村部は置き去りにされていないか。出稼ぎの「農民工」は虐げられ、「留守児童」は劣悪な環境に置かれていないか。1990年代末から中国各地の農村でフィールドワークを重ねてきた著者が実態に迫る。家族の発展を何より重視する精神、末端幹部たちの奮闘、裏金が飛び交う村の選挙、習近平政権が進める都市化の本当の意味とは。現場で農民と酒を酌み交わし、初めて見えてくる実像。
目次
序章 中国農村の軌跡
第1章 市民との格差は問題か?―農民の思考様式
第2章 農村はなぜ崩壊しないのか?―村落生活の仕組み
第3章 なぜ村だけに競争選挙があるのか?―農村をめぐる政治
第4章 中国農村調査はなぜ失敗するのか?―「官場」の論理
第5章 農村は消滅するのか?―都市化政策と農村の変化
終章 中国農村の未来
著者等紹介
田原史起[タハラフミキ]
1967年、広島県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。専攻は農村社会学、中国地域研究。新潟産業大学人文学部講師、東京大学大学院総合文化研究科准教授などを経て、2021年より同教授。著書『草の根の中国―村落ガバナンスと資源循環』(東京大学出版会、2019年、アジア・太平洋賞大賞、地域研究コンソーシアム研究作品賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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