出版社内容情報
子どもの頃のピュアな心を失ったと自覚する瞬間。そんな思春期特有の喪失感を、少女たちが「性」を通じて露わにするホンネの気持ちを、独特の感性で描き出した話題作。
▼第1話/成人式▼第2話/地上の星▼第3話/あなたの埋葬▼第4話/スノウ・ホワイト▼第5話/人間失格▼第6話/ハートのチョコレート▼第7話/万有引力▼第8話/永遠の少年▼第9話/ハッピー・バースデイ▼第10話/2人の世界▼第11話/NOBODY(誰でもない)▼第12話/Real▼第13話/BODY▼第14話/A Boy meets a Girl▼第15話/Friends▼第16話/Not Found▼第17話/Ring▼第18話/SOFT/HARD▼第19話/Link▼第20話/在る●あらすじ/姉のミノリが成人式で着る新品の晴れ着を、黙って先に着てしまったマコト。当然姉は怒るが、母親が「マコトの時もこれを着せるんだから」となだめたので、マコトはやるせない気持ちでいっぱいになる。七五三のときも、小学校の卒業式のドレスも、ずっと姉のおさがりばかり。そのすべてが姉には似合っても、自分には似合わないと思ってきたマコトだったが…(第1話)。●本巻の特徴/思春期の少女たちが性を通じて体験するさまざまな出来事を、女流作家独特の感性で描き出した話題作。ビッグコミックスペシャル版「冬の章」「二度目の冬の章」を一冊に集約した文庫版。
冬の章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
4
【整理・再読】2022/01/03
ソラ
4
姉のミノリが成人式で着る新品の晴れ着を、黙って先に着てしまったマコト。当然姉は怒るが、母親が「マコトの時もこれを着せるんだから」となだめたので、マコトはやるせない気持ちでいっぱいになる。七五三のときも、小学校の卒業式のドレスも、ずっと姉のおさがりばかり。そのすべてが姉には似合っても、自分には似合わないと思ってきたマコトだったが…2012/01/01
しば
3
あなたの埋葬、ハートのチョコレート、そして11話以降が好きかな… 冬と女子高生はただただ悲しい風が吹いているようで、余計に好き。2017/08/17
tgw
0
秋から続けて読んだのだけど…秋ほどには感心しなかった。それは、あとがきにあるように、「おとな」と「こども」の捉え方に、作者自身変化があったことと無縁ではないはず。それにしてもその「あとがき」。単行本になった時、本編にもましてたのしみだったのがこのあとがきだった。顔を見たことすらないお姉さんの、一歩進んだ客観性。素敵だった。いや、いまでも。2011/05/28