出版社内容情報
川の流れに押し流される小舟のように、「運命」というに波に翻弄される人生。そこには、人と人とが出会うがゆえの、愛や憎しみ、喜びや悲しみがある。そんな人間模様を痛切に描き出した人間ドラマの傑作版。
▼第1話/銃声▼第2話/窓▼第3話/砂の絵▼第4話/原色の河▼第5話/渦▼第6話/黒の培養▼第7話/回送車(前編)▼第8話/回送車(後編)▼第9話/遙かなる▼第10話/分水嶺▼第11話/海からの手紙●あらすじ/元・私立探偵、白鳥英悟は「過去を消す」商売をする女・白鳥さゆりの相棒を務めている。今夜もパ?ティ?で、彼女の噂を聞きつけたひとりの女が過去を消してもらうべくさゆりのもとを訪れた。一流企業社長の息子と結婚が決まったため、特殊浴場で働いていた過去を消したいという(第3話)。▼テレビ局でレポ?タ?を勤める綾子は一児の母。仕事で飛び回って、子供もろくにかまってやれない。それどころか、会社社長の藤本からのプロポ?ズに応える心の余裕さえも失っていた(第5話)。▼監督・吉田のOKの声で、新人女性を起用したCM撮りが終了した。だがそこに現れた代理店のプロデュ?サ?・川村が、イメ?ジが違うと文句をつけだす。とりあえず再撮を明日とし、吉田は解散を指示するのだが、生真面目なモデルは、再度練習を申し出る。だが、練習の最中に、突然彼女は心臓麻痺を起こして死んでしまった(第6話)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とみやん📖
4
今回も悲しい話ばかりだった。最後の2作品はどうしようもない男たちの話で、悲しくなった。また、医師やバス運転士など、働き甲斐や意義を考えさせる作品も。その中では、「砂の絵」「原色の河」「回送車」が印象的だった。一生懸命生きる姿とその人情を感じさせる。2023/04/01
kaikoma
3
何の職業で有れ働く事は大変だという事は今でこそ分かりますが、子供の頃はCMの撮影や芸能リポーターといったテレビに関わる仕事は、楽しそうだと思っていた事を思い出しました。魔法の箱だった時代ですね。そこを舞台に描いた作品は特に秀逸だと思います。2023/02/20
小太郎
0
読了2014/05/31
満月-ya
0
★★★☆☆2013/10/15
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