出版社内容情報
曲亭馬琴絶筆の読本、初の完訳・完注、全三冊の最終巻。
『南総里見八犬伝』と同時期に執筆された、それに勝るとも劣らぬ壮大な構想の大河物語。全3巻がいよいよ完結。 戦国の史実の闇を紡ぐこの物語はついには毛利元就と逆臣陶晴賢の対決へ収斂していく。生死を賭けて守るのは忠義か、愛か、名誉か。裏切り、陰謀、復讐、偽善。“悪”の渦巻く乱世の中、“善”は生き残れるのか。 馬琴の絶筆となるこの大作の完訳・注は今回がはじめて。緻密な校正と精妙な馬琴の文章を、わかりやすい現代語訳と、理解が深まる注釈で、江戸の大ベストセラー作家の真髄に触れることができます。
徳田 武[トクダ タケシ]
著・文・その他/翻訳
内容説明
生死を賭けて守るのは忠義か、愛か、名誉か。裏切り、陰謀、復讐、偽善。“悪”の跳梁跋扈する乱世の中“善”は生き残れるのか。戦国の史実の闇を紡ぐこの壮大な構想の物語はついには毛利元就と逆臣陶晴賢の対決へ収斂していく。曲亭馬琴絶筆の読本、初の完訳・完注、全三冊の最終巻。
目次
新局玉石童子訓 第三版(観音寺の城に衆少年武芸を呈す・弓馬槍棒主僕朱之介を懲す;家伝の刀子両善少年を留む・百金の証書同居の母子を裂く ほか)
新局玉石童子訓 第四版(好純実を撈る暴巨楳の狂態・主僕貎を改る旅宿中の初髻;七鹿山の厄に四少年禍福を異にす・千仭の谷の中に神霊新奇を出現す ほか)
新局玉石童子訓 第五版(部領河原に兄弟与主僕戦ふ・白猪の居宅に樅二郎夜客を饌す;大江峯張逐ふて松煙斎に説く・文武和合して故人故人を知る ほか)
新局玉石童子訓 第六版(押絵勇を奮て十六郎を生拘る・兄妹奇功を奏して進で虎穴に臨む;虐政迫て勇男女囚牢を鬧す・阿甦寺に諸俊傑旧主に謁す ほか)
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