出版社内容情報
滅びへの予兆は繰り返し現われる。黄昏の王国から未来をはらんだ荒野へ、イリスの遷都工作は続き、舞姫シリンの先導でついにアスカンタ脱出が始まった。そうしたなか、地下聖殿に埋もれていた秘密が明らかになる。それは驚異の古代科学、そしてアスカンタの創世神話の謎を解き明かすものだった。ついに、その時がきた。大地は崩壊し、原始大陸は「谷」を中心として南北に分裂する……。
滅亡への予兆は繰り返し現われる。イリスの遷都工作は続き、舞姫シリンの先導でついにアスカンタ脱出が始まった。そして地下聖殿に埋もれていた秘密が明らかになる。それは驚異の古代科学、神話の謎を明かす物だった
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あさひ
11
最後の儚さよ。そして新たな創世記の始まり。2015/11/23
mya*
11
うーん、これは…！さすがに上橋菜穂子氏おすすめの作品というだけのことはある…。災厄が近づく中、イリス自身が変化していく様子に胸が熱くなる。そうだよ、生き抜かなきゃ！そして読者の想像が広がっていく壮大なラスト、そうだったのですか…と、今度はしみじみとしてしまった。ファンタジーじゃなかったのね。この稀代の「ＳＦ作家」の新作がもう読めなくなってしまったのは寂しい限り。世の中には偉大な漫画がいっぱいあるんだなあ。この人の作品は何度か読み返すことで、より深く味わえる類のものだと思う。さ、もう一回読も…。 2011/04/21
ホレイシア
10
最後に「自分」というものを取り戻したイリスの行動がいい。そうさせたシリンが大好きだ。2008/01/04
とらやん
5
初めはファンタジーと思いきや、最後に一気にSFになりましたな。萩尾望都に似ている気がするんだが。あるいは萩尾望都がこれに影響を受けたのか。はたまた少女マンガSFそのものがこういう幻想的な絵柄なのか。まだ良くわからないです。2024/12/11
タリコ
5
最後の最後で前向きな意図を持って打ち出される「人間性」が、なんとも強い印象を残す作品でありました。面白かった！
