内容説明
オトコ社会、企業社会が張りめぐらした壁をひたむきにのりこえようとする女たちの歌声。女の友情と連帯、夫婦と家族のあり方、人権、戦争と平和、そして憲法…。明日に生きる智謀と勇気の数々を盛りこんだエッセイ集。
目次
ともだち
ファーストダンス
女が変える時代
家族のゆくえ
女たちの歌声
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どり
1
東大卒、53年に毎日新聞に記者として入社した著者が、新聞の投書・仕事の仲間・友人や家族を通して集めた女性たちの声が短いエッセイとして優しいタッチでまとめられている。94年発売の本作にDVやセクハラ、リプロの話・家庭にほぼ不在で働きすぎの夫、自分のためにお金も時間も使わない妻への疑問を提示していることに驚く。今と30年前が大して変わっていない気もする。10代で経験した太平洋戦争の話もとても興味深い。バスの運転手に「おばさん」と呼ばれた話、「乳房」の投書、女性の姓名問題、高島屋女性社長の話が特に心に残った2022/09/28