感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
21
最終巻。でもやっぱり相変わらずの「金魚屋」の日常。あの名作「ベルサイユのばら」と、最近いちばんてくらい人気だった「鬼滅の刃」をつなぎ、「まんが」「物語」の力を描いていて震えた。過去エピソードに登場したたくさんのキャラクターのその後が、いろんな形でまんがと関わっているのを見られたのも、しみじみ嬉しい。金魚屋はたぶんずっとそこにあるし(どこだかは知らないけどさ)、まんがもあるし、忘れられないでいる作品とも、どっかで再会できるだろう、きっと。そんなん奇跡でもなんでもないよ、って思う一冊だった。ありがとう。2020/07/24
ぐうぐう
17
6年ぶりの新刊であり、最終巻。相変わらず、取り上げるポイントが細かくてキュンとなる。『岳人列伝』の小学館文庫版にだけ収録されている村上もとかインタビューをクローズアップするなんて、痺れる! 『ベルサイユのばら』をめぐるちょっと長めのエピソード「セドリの流儀」もいい。単行本ではなく、連載時の「週刊マーガレット」を読むことでしか味わえない魅力があり、それが『ベルばら』という漫画への(と同時に、少女漫画誌への)理解へと繋がる展開が胸に来る。(つづく)2020/08/01
コジターレ
8
幸せだなぁ。読み終えるのが残念に思っていたけど、こんな幸せな読後感が訪れるとはなぁ。漫画を通して、過去から未来に繋がり、人と人の縁が結ばれ、生きていく上での大切な気づきが得られ、最後に皆が幸せを感じる。金魚屋古書店は、本当に素敵な古本屋さんだ。残りの人生の中で、おそらく何度も読み返すことになるだろうな。2024/05/05
ジロリン
8
本の山から発見したので再読。「あなたがお探しのマンガが必ず見つかる」というマンガ好きにとっての桃源郷のようなお店を舞台に様々な人達が様々なマンガと出会い、何かを発見するファンタジー…だけど登場するマンガは全て実在したもの。おかげでワタシ自身は全く知らなかったいくつもの作品に出会えるのも楽しかった。そう言えば「孤独のグルメ」を知ったのも、このマンガのおかげだったなぁ。2023/12/03
ジロリン
7
「読みたいマンガがある幸せ」を「読みたいマンガが必ずある」書店を〈創造〉することで、すべての〈マンガ読み〉の夢を叶えたファンダジー、だったのかな?だから登場したキャラクターそれぞれの〈夢〉がかなった時点で終了するのは当然の帰結…しかし、巻末の解説?のフォントが小さすぎて読めねーよ(笑)2020/09/23