目次
1 成功への渇望と貧者への同情―ドライサーの人生と『シスター・キャリー』『アメリカの悲劇』
2 もう一つの「アメリカの悲劇」―クライドはどこまで自己認識できたのか
3 『アメリカの悲劇』と『マーティン・イーデン』
4 反男性主義的なハーストウッドとクライド
5 社会小説としての『アメリカの悲劇』
6 リアリズムかロマンスか―スティーヴンスの『アメリカの悲劇』
7 クライドの発話行為と自由間接話法の関係
8 『アメリカの悲劇』における法的言説と権力
9 ラッセルをめぐって―予示と反復
10 彼は制服を、しかもしゃれた制服を着ることになった―「標準的」アメリカ青年のものの考え方と生活態度について
11 隠蔽された変革願望―ドライサー、ベロー、アメリカの悲劇
著者等紹介
大浦暁生[オオウラアキオ]
中央大学文学部教授
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