出版社内容情報
つとめをやらねえ一味は一味じゃねえ!
芳の勝手な行動がきっかけとなり、ばらばらになってしまった
夜坂の一味。そんな彼らを一人一人説得した弁蔵と宗次は、
皆とともにあらためて夜坂の頭目につとめをやるよう働きかける。
その願いがかなって大仕事を果たすこととなった彼らに、
頭が放った一言とは…? それを聞いた弁蔵と宗次の決断とは…?
大坂編のクライマックスとなる最新第四集!
【編集担当からのおすすめ情報】
一味の一人であること、そして一味を率いることを学び取るため
弁蔵と宗次が長く滞在していた大坂。その大坂編もこの第四集で
クライマックスを迎えます。
あらためてふたりでやっていくことを確認しあい、さらに先へと
進む弁蔵と宗次…ますます男っぷりがあがっています!
後半では、ふたりの古巣であり、いつか越えなければならない
「敵」でもある赤目一味の様子も描かれており、先々の展開への
期待も増すばかり。ぜひご一読ください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
49
やってることは悪事ですが良い仲間に恵まれて、有能な人材も確保。弁蔵と宗次の絆も一層強くなり、大阪修行は実りの多い時期でした。まさに2人の青春時代です。2019/09/21
1039kuri
25
「でけえことを成す」ために、二人がしっかりと歩き出したなあという感じ。しょっぱなから、二人で同じところを見ているっていう言葉にぞくぞくするかっこよさを感じ、ひきこまれるようにじっくりと浸りきって読んでしまった!おときさんの言う事、なんとなくだけど分かる気がする。2014/03/08
ぐうぐう
17
「道の辺の 壱師の花の 灼然く」。亡き頭の思いを継いで一味を作ることを望む、宗次と弁蔵。ある男は言う。「同じもん見とる目や。同じもん見てへんと、あかんのや…」。宗次と弁蔵は、確かに同じものを見てはいる。しかし、時には別のものを見る、その違いがまた絆を深めていくことが、二人の強さでもあるのだ。野に咲く彼岸花の色のように、鮮やかに激しく、二人の一味の名は轟き始める。「人皆知りぬ 我が恋妻は」。2016/03/19
ぺぱごじら
12
大坂居候編最終章。『皆あかんて思うとんのに、なんも変わらへんのが…あかんわ』の一言が、今の自分…というより、自分が対岸で見ている景色を端的に表していて、ぎくっとする(笑)。自浄出来ないときはやっぱ『黒船』、というのは、いつの時代でも同じ『日本の文化』なんだろうなぁ(笑)。2014-532014/03/15
なんぱん
12
夜坂編が終わって、物語が佳境に入っていく感じです。弁蔵と宗次が率いる一味がどうなっていくのか、次回も楽しみです。2014/03/08