出版社内容情報
今、五七五が熱い！俳句マンガが熱い！
定年まであと5年。
自動車メーカーの宣伝部で活躍したのも今や昔。閑職に追いやられ、何か趣味でも、と思い始めたシニアサラリーマン明星啓吾。
行きつけの料理屋で俳人の水村翠と出会う。会いたい一心で、明星は翠に俳句の指導をお願いする。
時代の波にも、出世の波にも乗り遅れた男の人生が、十七音に彩られはじめる!!!!!!!
【編集担当からのおすすめ情報】
「俳句も俺も、まだまだ未知数なんだ」
と、55歳の明星啓吾が心で唱える場面があります。
俳句の世界で55歳はまだまだ青二才。
遅すぎる始まりなんてない!
十七音に魅せられる中年男の爆走！妄想！奮闘記!!
ぜひ、お読みください。
第一句 うまそうに………〇〇五
第二句 若造に………〇三七
第三句 ナマケモノ………〇五九
第四句 バレンタイン………〇八一
第五句 チョコレート………一〇三
第六句 てやんでえ………一二五
第七句 一変す………一四七
第八句 桜餅………一六九
第九句 君だけの………一九一
有間 しのぶ［アリマ シノブ］
著・文・その他
奥山 直［オクヤマ ナオ］
イラスト
1 ～ 2件／全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
S.Mori
23
窓際族の広告会社の社員が、ふとしたきっかけで俳句を詠むようになり、新しい世界へ飛び込んでいく物語です。赤星啓吾は魅力的な男ではありません。しかも、俳句を始めたきっかけが、きれいな女流俳人に教えてもらうのが楽しみという不純なものでした（苦笑）。でも面白さに目覚めて、一生懸命に俳句を作ろうとする姿勢には、心を打つものがあります。普通の人には馴染みのない句会のことも描かれて、俳句の入門書としても面白いです。2020/07/13
チアキ
20
主人公のおっちゃんがかわいい。雑誌を立ち読みしててたまたま見つけた漫画です。絵柄がすごく気に入って、なんとなく読んでいたのですが、結構おもしろいかもです。俳句を軸に、冴えない中年サラリーマンの、少しずつ変わっていく日常を描いている、って感じです。スイさんの「どのジャンルでも初心者ほど浅い知識で先達を小馬鹿にするみたいですけど」というセリフはちょっと耳が痛かったです。ちょっとのことで感情豊かに躍動する明星さんの姿を見ているだけで楽しいです。明星さんの中で何かが着実に変わっていく様子、これからも気になります。2015/09/28
さすらいのアリクイ
18
サラリーマンが俳句の世界を知って、句会に出て…という俳句創作の世界が描かれたマンガ。最初は主人公がパッとしないな、俳句か〜、どうかな〜と思っていたのですが、ページを進めるに連れて、俳句の作り方や世界を手取り足取り教えてくれるような印象がありました。このマンガはときめき（恋心）、きらめき（俳句創作に夢中になる登場人物達）、ひらめき（良い俳句ができた時）が描かれているのではと思います。派手なマンガではありませんが、コッソリおすすめしたいです。とても良かったです。2015/08/16
ももたろう
17
おもしろい俳句マンガを探してたどりついたこの作品。期待以上におもしろかった～（*＾＾*）ヒゲとか首とか背中とか腕とか…もう～いかにもおっさん！な明星さん。若い人に説教や同じ自慢話しを何回もして、なんてウザいんだ～この人っっ！と思っていたのに…素直さとか感動する気持ちとか、単純なところ、気取りのなさが子どもみたいに純粋で…くるくる変わる表情もとってもかわいい～～！！若い人よりいろいろ経験してるおっさんだからこそにじみでる悲哀、せつなさおかさしさで朴訥で味わい深い俳句をたくさん作ってくれないかな。楽しみです！2015/09/21
はるき
13
これ面白いです。中年サラリーマンが会社での立場に悩んで悩んで、新しい趣味を探す。行き着いたのは俳句だが、実際には下心が勝つ・・・・。赤星さんの言動が生々しくない程度にリアルで良い。俳句の良し悪しは全く分からないですが、何かこれすごく好きです。2016/02/07
