出版社内容情報
すべてを捨てても、貫きたい恋がある。
小説家・岸和田は、5年前に妻が若い男と駆け落ちして以来、
独り暮らしをしている。
広い家も半ばゴミ屋敷と化し、彼に言い寄る女が家に来ても、
その荒れ加減に思わず逃げ出す有り様だ。
見かねた担当編集者の勧めで、岸和田はしぶしぶ
住み込みの家政婦を雇う。
見た目は地味ながらも、細かいところに気が回り、何より
心根の優しい家政婦・すず子に、これまで感じたことのない
安らぎや穏やかな感情を抱きはじめる岸和田だが…!?
大人のせつない“初恋”を描く表題作「天空の星花」ほか、
ベテラン女流脚本家の暴走する純真「巨星のプライド」、
若い頃に無惨に捨てられた女とその男の奇妙な再会を描く
「新星活を求めて」 の計3編の純愛模様を収録!
世間体、プライド、現在の生活……
大人の恋だからこその、しがらみ。時に見苦しくとも、
そのしがらみを越え、「最後かもしれない恋」に一途に生きる
男女の純愛が描かれています。
「もう恋って歳でもないしなぁ…」という方にこそ読んでほしい、
ときめきの詰まった一冊です!
【編集担当からのおすすめ情報】
恋が人生をどれほど彩るか。
愛が人生をどれだけ支えるか――
様々な形で”大人の男女の恋愛”を描いてきた本作も、
来年で連載開始20周年を迎えます!
そして弘兼氏は今年画業40周年!
進化し続ける、常に「最新刊がいちばん面白い」弘兼ワールドを
ご堪能ください!
弘兼 憲史[ヒロカネ ケンシ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
31
レンタル。キーワード「ゴミ屋敷」「長岡花火大会」「名プロデューサー」。長岡の花火大会に行きたくなりました。BGMは『ノルウェイの森』のプレイリスト。2019/06/23
ぐうぐう
15
さすがに48巻目ともなると、息切れを感じさせる。それは、ネタ切れではない。あくまで息切れだ。凡庸な設定でも読ませる技術は、これまで通りに発揮されている。けれど、それが最後まで持続しないのだ。なので、結末があっけなく感じられてしまう。「巨星のプライド」なんて、ここからドラマが始まる、という場面でいきなり幕が下された、そんな印象を受ける。2018/10/17
fumikaze
7
安っぽいラブストーリー3編だが、さらっと読ませてしまうのは著者のいつものパターン。散らかっている家を見違えるように片付けてしまう家政婦さんが凄い。実際にこんな人がいるのだろうか、片付け能力というのは生まれつきのものなのか、と粗筋以外の所が気になる。やはりお金があると家政婦も雇えるし、離婚も簡単だし、お金で解決できる部分はかたをつけられるのが良いなぁ。2018/04/06
fumikaze
6
短編が3つ。長岡の花火、いつか1度観に行きたいなぁ。お手伝いさんの片付け能力がすごいと思った。片付いた所で生活しているとやる気も出るのかもしれない。恋愛ストーリーには興味が無いが、住まいをきちんとする事の大事さを改めて実感。2019/07/21
花桃
2
久しぶりに黄昏流星群シリーズを読みました。面白かったです。3つ目のお話が好きでした。おばさんとおじさんだけど良かったです。2022/01/20