出版社内容情報
酒とバットをひっさげて一打席に命を燃やす景浦安武の代打屋人生。あらゆる世代を魅了する超ベストセラー。
▼第1話/実りの春▼第2話/春が来た。▼第3話/小倉に燃えて▼第4話/景虎神話▼第5話/30年目のやすたけェ!▼第6話/渚の恋▼第7話/ストップ・ザ・カゲウラ▼第8話/武の酒▼第9話/トラジャック●主な登場人物/景浦安武(通称あぶ。ダイエーホークスの選手で、大酒飲み)●あらすじ/ホークスvsジャイアンツのオープン戦に超満員の東京ドーム。不動の4番・あぶとエース・上原の対決に、誰もが期待を寄せていた。毎年、あぶとの対決で調子の良し悪しを計っている上原は気合い充分、最初の対決ではあぶをセンターフライに抑える。そして0対0のまま迎えた5回に、2度目の対決が……!?(第1話)▼超満員の福岡ドームにマリーンズを迎えてのホークス開幕戦。マリーンズの開幕投手・黒木は、1年半ぶりの登板ということもあり気合いが入っていた。1回表、初の開幕投手となったホークス斉藤和巳がマリーンズ打線を三者凡退に抑える。そしてその裏、ツーアウト三塁であぶの打席を迎えた黒木は……!?(第2話)●本巻の特徴/2003年オープン戦からオールスター戦までの上半期を収録。●その他の登場人物/景虎(あぶの息子。現在は大阪近鉄のピッチャー)、サチ子(居酒屋「大虎」の看板娘。あぶの妻でもある
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
192
あぶさんの第79巻は、2003年あぶさん56歳のシーズンが開幕しますが、不振のスタートとなりまして心配なのは凡打に打ち取られても表情に厳しさがなく諦めの気持ちが感じられる点で年齢から考えれば仕方がないとはいえ誠に寂しいですね。逆に息子の景虎はフォークボールを覚えて投球の幅を広げ向かう所敵なしの絶好調です。そして娘の夏子は大学生となり容貌が野球狂の詩の水原勇気2世の国立珠代投手の茶髪とそっくりで母のサチ子とは全く似ていませんね。またダイエーのルーキー新垣渚投手が夏子のファンで若者同士いい感じになるのですよ。2022/06/20
やいとや
2
安武と景虎の親子初対決。矢張りこの展開はときめく。聖人・景浦が段々と動かし難いキャラになって行く中で「若者の破天荒さ」を剥き出しに出来る景虎は重宝したのだろう。最早若手選手もあぶさんにはリスペクトありき、の対応しか出来ないのだから。2019/10/29