出版社内容情報
5ドルで殺人を引き受ける虚無的な殺し屋・馬勇(マヨ)。日本人を父に持つ少女・シオン。二人の宿命的な出会いで、運命の歯車が回りだす……マレーシアの首都・クアラルンプールを舞台に繰り広げられる、ダイナミックな“strain(血族)”の物語。
▼第1話/日本人▼第2話/標的▼第3話/資格▼第4話/取引▼第5話/祈り▼第6話/脅し▼第7話/亡骸▼第8話/小犬●主な登場人物/馬勇(マヨ。5ドルで殺しを引き受ける謎の殺し屋)、シオン(マレーシア人の母と日本人の父に持つ少女)、日下俊一郎(日本有数の企業グループ“KUSAKA”の若き総帥)●あらすじ/シオンの父親は、日本有数の企業グループ“KUSAKA”を率いる日下俊一郎であることがわかった。この衝撃的な事実を知ったマヨは「オレは“マヨ”を捨てる! 日本人の名前に戻る!」ことを決意する。すべては、このシオンの命を付け狙う何者かから、このか弱き少女を守るためだ。実は、このマヨの本名は日下慎吾といい、シオンの父・日下俊一郎の異母兄弟だったのだ! いわば、マヨも日下の一族(strain)だったのだ。シオン、慎吾、そして俊一郎。日下に関係する三人は、どんな過去が隠されているのか? そして、これからは? 今、日下のstrainをめぐる本当の戦いの幕が上がろうとしている。●その他の登場キャラクター/村井(“KUSAKA”の幹部社員)、青木(“KUSAKA”のクアラルンプール支社社員)、京子(マレーシアの高級クラブのママ