内容説明
伝説の名刀、その裏側!太刀、打刀、脇差、小刀…魂を宿した刀に伝わるあやかし、知られざるその逸話!審神者も必見、刀に纏わる実話怪奇全9話収録!
目次
山姥切国広―打刀「護るために」
小夜左文字―小刀「ここで会ったが」
にっかり青江―大脇差「過ぎたもの」
日本号―槍「黒田節」
蛍丸―大太刀「三島の夢」
長曽祢虎徹―打刀「近藤勇のように」
へし切長谷部―打刀「圧し切る」
和泉守兼定―打刀「無銘の刀」
三日月宗近―太刀「秘蔵の太刀」
著者等紹介
久田樹生[ヒサダタツキ]
1972年九州生まれ。超‐1/2006年大会に1位入賞し、冬の「超」怖い話執筆メンバーに参入する。2007年『「超」怖い話怪歴』(竹書房文庫刊)で単著デビュー、以後長編実話を含む数多くの戦慄作品を送り続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
57
実話怪談集。蛍丸、押し切り長谷部、日本号等名刀を題材にしている点、思いっきり某ゲームプレイヤーを意識してるなあ。日本号はもともと槍ではなかった事や刀の数え方の口の意味等、実話怪談らしからぬ蘊蓄は妙に面白い。ただ肝心の実話怪談部分がその為薄められている点。話の前半部が説明だけで終わってしまっている事や、名刀に関連付けられた話に無理があるのが残念。特に三島関連は本当に何が何やらわからない。あとこの著者の持つ話の合間に垣間見える嫌感が、今回見えないのも残念。やはり企画自体に無理があるのではないかなあ。2016/04/10
澤水月
29
刀剣乱舞に出てくる刀の薀蓄抜いたら半分になるし実話怪談、その名刀どころか刀にも関わりない…無理に繋げたと後書きで書かれて叩きつけたい。怪談読むのに何十度も検索かけるなんて異常でおかしい…例えば数える単位「匕」がわからず難儀したがまさかの最終章で解説とか… マニアなのだろうけど怪談本として何の知識もない層に読ませるものではない2016/02/02
タカシール
12
9編の怪談が収録されています。「虎徹」の話は怖かった。剣道しているのですが名刀などにはあまり詳しくなくて・・・解説など読みやすくてよかったです。著者は最近映画『犬鳴村』,『樹海村』のノベライズも手がけている方でそれを読んで本書を読みました。有名な刀の解説,逸話などの後に刀などにまつわる現代怪談。9編ともそのパターンですがこの構成は新鮮に感じて楽しめました。著者オリジナルの怪談もしくはホラー長編なんかがあったら読みたいなあと思っています。2021/04/30
arisaka
7
刀にまつわる怖い話。と思ったのだけど、枕のはずが蘊蓄が長い!長い割にさらっとしすぎ。怖い話というより奇譚、不条理、不思議が強い。怪談好きにはあまりお勧めできないかも……2019/07/21
雑食奈津子
7
刀剣乱舞をプレイする審神者としては放っておけない刀の名前の数々だったので読んでみました。うん。てっきりその刀にまつわる怖い話だと思ったのね。全然別物。その刀にまつわるお話とか、たまたまその刀の名前がかすって出てくる程度。ああ、残念……。おまけにちょいちょい言葉づかいが、はて? となる。怖い話と身構えていただけに拍子抜けするところも……。まあ、ホラー苦手なので程よい具合、かな?2016/02/03