出版社内容情報
浜田廣介の「泣いた赤鬼」に浦沢直樹が挑む
いつの時代かどこの場所か、村人たちとどうしても仲良くなりたい気のいい赤鬼。だが村人は赤鬼のやさしさがわからず、怖がって逃げまわるばかり。孤独と寂しさに耐えきれなくなった赤鬼は、悩みに悩んだ末、親友の青鬼に相談する。かしこい青鬼は赤鬼のために起死回生の策を授け、計略はまんまと成功。赤鬼は村人たちを自宅に招待し、みんなと心を通わせる。だがその幸せも束の間、赤鬼に思わぬ、そしてあまりにもほろ苦い結末が訪れる……。誰もが知っている浜田廣介の不朽の名作「泣いた赤鬼」に、浦沢直樹が40数点のカラ―挿絵をていねいに描き下ろした。漫画家ならではの、登場人物たちの喜怒哀楽の表情やユーモラスな動き、情感あふれる美しい風景、既存の絵本にはない奇抜であっと驚く世界観――特に、物語の最後に登場する青鬼のさわやかな笑顔、赤鬼の涙する表情は必見! 目頭が熱くなること必至! 子どもたちのみならず、誰にでも手に取ってほしい新しい絵本が誕生した。なお、2011年冬公開の注目映画「friends もののけ島のナキ」は、この「泣いた赤鬼」が原案本。こんなご時世だからこそ、赤鬼の涙に涙するブーム到来か……!?
【編集担当からのおすすめ情報】
「泣いた赤鬼」は小さい頃から読んでいて、とてもよく知っているはずなのに、浦沢直樹さんの描いた挿絵を見ていて、なぜか新しい絵本を読んだような感覚におそわれました。斬新な世界観や、鬼や村人の豊かな表情、雄大な風景画に、これまでの赤鬼にない発見や感動が必ずあるはず。ぜひぜひ親子で読んでいただきたい一冊です。
浜田 廣介[ハマダ ヒロスケ]
著・文・その他
浦沢 直樹[ウラサワ ナオキ]
イラスト
長崎 尚志[ナガサキ タカシ]
監修
著者等紹介
浜田廣介[ハマダヒロスケ]
1893年(明治26年)5月25日、山形県東置賜郡屋代村(現高畠町)の農家に生まれる。1917年、「大阪朝日新聞」が懸賞募集した「新作お伽噺」に『黄金の稲束』という作品を応募して一等入選。童話作家を志す。1921年『椋鳥の夢』、1923年『竜の目の涙』、1933年に『泣いた赤おに』を発表。これらは「ひろすけ童話」として広く知られる。生涯で1000篇を超える童話を残し、日本のアンデルセンと称される
浦沢直樹[ウラサワナオキ]
1960年、東京生まれ。1982年、小学館新人コミック大賞入選。1983年、漫画家デビュー。『YAWARA!』で小学館漫画賞を受賞。『MONSTER』で小学館漫画賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、手塚治虫文化賞受賞。『20世紀少年』で少学館漫画賞、講談社漫画賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、アングレーム国際漫画祭(フランス)・最優秀長編賞、アイズナー賞(米国)国際賞アジア部門最優秀賞受賞
長崎尚志[ナガサキタカシ]
漫画原作者、脚本家、編集者、プロデューサー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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