出版社内容情報
泰平の徳川時代。華やかな歴史舞台の裏側で厳しい封建社会を生き抜く者たち。彼らの喜び、悲し み、そして怒り。悠久とゆるやかな歴史の鼓動が聞こえる感動の超大作第2部 。
▼第1話/犬戯け●登場人物 /常陸守(望月七万石城主。病に倒れる)、小夜の方(常陸守の側室)、隆元(犬神の祟りを利用する破戒行者一行の頭領)●あらすじ/前巻より時を少しさかのぼり……。破戒行者・隆元一行によって暗示をかけられ、犬神の祟りを信じ込まされてしまった常陸守の側室・小夜の方は、領内全域に生類殺生禁止の令を発するよう重臣らに強要した。この言葉に反発した重臣たちは相次いで怪死をとげ、動揺する家臣らの前に、犬神の使いと称する隆元たちが現れるのだった……。●その他の登場人物/サブ<カムイ>(夙谷の非人から個人的に飛躍しようとして忍びの道に入った天才的忍者)、一太郎(カムイの姉・ナナの長男。幼いとき に人にさらわれ殺し屋に成長していた。現在はカムイとともに行動している)、喜太郎(日置領の鉱泉にある湯宿の主人。猿を手なずけて金塊を集めている)、望月佐渡守(権謀術数に長ける、のちの猿投沢城城主)、市兵衛(港町・五代木の両替商、大文字屋の番頭と称しているが、正体は不明)、歯ッ欠け(隻腕の老猿。日置領風鳴りの谷の猿群れの元・ボス。ラッパを手に入れ、ボスの座に返り咲く)、グレートデーン犬(喜太郎が泥棒対策用に手に入れた巨大
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