出版社内容情報
小学生版“白熱教室”のつくり方!
例えば菊池先生には「ほめ言葉のシャワー」という実践がある。それは毎日一人ずつの児童が順番に、クラス全員から30秒ずつのほめ言葉のシャワーを浴びるというものだ。クラス全員が一巡するうちに、彼らの中にはひとりでに、自身への肯定感が育つばかりではなくクラス全員への肯定感も生まれ、簡潔にしてしかも創造的な話法の技術も身についてくる。
日本人は会議下手と言われる。会社の会議や職員会議、はては国会に至るまで、効率よくクリエイティヴな会議が行われているところを見つけるのは、とても難しい。ここに紹介する菊池実践は、そんな中にあって極めて具体的で目覚ましい成果を上げている実践である。菊池先生の指導のもとでは、問題とされていた学級崩壊や学校崩壊は短時間のうちに解消されるばかりか、学級そのものに会話力がつき、互いの肯定感が生まれ、学力や生活力もぐんぐんついてくる。
7月には、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも取り上げられた菊池教室。新指導要領の「言語活動」や「学級経営」への大きなヒントになるばかりではなく、将来の日本を背負う「話し合い上手」の児童を育てるための大きな指針となるだろう。
【編集担当からのおすすめ情報】
・去る7月16日、NHK総合「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、菊池実践が紹介された。以来、全国から講演依頼が殺到するなど、大反響を呼んでいる。
・小学館『小六教育技術』で、話し合いを中心とした「学級経営」を好評連載中!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mataasita
7
菊池先生の本で一番実用的。一ページごとに詳しい説明があり、実際に教員が話す言葉まで具体的に書かれている。反論ゲームなんかは通級指導でも使える。コミュニケーションにはリアクションが大切だという考えがよく分かった。ゲームを通してコミュニケーションの技術を教えるっていう考え方は教員養成系の大学でもっと認知されるべきだと思う。クラス遊びの中でコミュニケーションの指導にもつながる一石二鳥さ。振り返りとフィードバックの時間は必須。それがないと効果も薄いだろう。2022/02/13
Koji Yamamoto
0
言葉には力があるなあ。板書が見れるのはとても貴重なことである。2016/09/10
きつつき
0
菊池先生の話し合いについての本。いろいろな方法が紹介されている。専科の授業の中でも取り入れていきたいと思う。2013/05/21