出版社内容情報
「yes」は世界を温かくする魔法の言葉
高砂淳二さんは、地球とこの星に生きる動物たちや虹、宇宙の美しさまで写真を通じて伝えて、今年で30年という、日本を代表する自然写真家。覚和歌子さんは、「千と千尋の神隠し」など、ピュアでしなやかな世界観を描く詩人。このふたりの出会いから生まれた「yes」は、「世界は肯定から生まれている」という、私たちが忙しい日常で忘れがちな自然の原則を思い出させてくれ、読後、心に温かい光を届けてくれるようなビジュアルブックです。
【編集担当からのおすすめ情報】
とにかく美しい自然の瞬間、静かに心に沁みてくるような詩、そのふたつの絶妙な共鳴から胸に満ちてくる温かな余韻は、ずっと浸っていたいような新しさと懐かしさに満ちて、読む人の心の中にピュアな世界を宿してくれるようです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
102
読むまではただの写真集だと思っていました。ところが、高砂さんの美しい写真に加えて、詩が添えられている写真詩集だったんですよね。詩を担当する覚和歌子さんのお名前知らなかったのですが…。宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』の主題歌を作詞されている有名な詩人さんだったんですね。写真も詩も、どちらも突出していて、流して読むことができない迫真の作品ばかりです。満天の星を宿った夜空の景色、真っ青な海の中で自由に泳ぐイルカたち、そこにあることで存分に美しさを発揮する草花たち…。読んでいると前向きな気持ちになってきます。2015/10/07
絹恵
46
ぼやけることのない深い青や赤のなかに眠る本心も、星空を見上げて思い出す約束も、苦しめるものではなく、これからを強く生きていくために大切に持っていたいです。何度も何度も手放してしまいそうになったけれど、それはきっとひとつを手放したとしても、またひとつを護るために、与えるために、必要なことだったのだと思えました。先日もnoと言ったばかりの私を否定しないyesを見つけられたような気がしました。2015/11/07
アルピニア
19
思わず息を止めて見入ってしまう写真、そして添えられた、透きとおったあるいはやわらかなあるいは力強いことば。魂が静かに解放されていくような感覚。高砂さん、覚さんのあとがきを読んで、両氏の思いが融合した世界(作品)だからこそこれほど心に沁みるのだと思った。今の私に深く響いたのは、このことば。「あばれるこころをながめなさい ふうけいをながめるように てのひらにのせて ただみつめなさい のたうつこころとともにいなさい」「だいじょうぶだ あなたがほしいだけいおう あなたはだいじょうぶだ だいじょうぶ」2016/04/09
ナナホシ
9
だいじょうぶだ/ あなたがほしいだけいおう/ あなたはだいじょうぶだ/ だいじょうぶ 自然写真家の高砂氏と詩人・音楽家の筧氏の本書。大自然と生き物たちの写真に詩が掲載されています。写真が全て撮り下ろしではないようでしたが一頁一頁、一文字一文字穏やかに読みたい本です。 大きいサイズで写真を見たいかたはASTRAを是非!2016/02/03
なかちゅう
6
「あなたのたましいは/わたしのたましいから わかれた/ほのおから/ほのおが つがれるように」 この、「わたし」って誰なんだろうなと自問したときに神道の「分御霊」という言葉が思い浮かんだ。覚和歌子さんが、その言葉を意図しているかはわからないけど、なんかゾクゾクッとした。静かにページを繰っていると、ときおり、写真と詩に「Yes」と答えたくなる。静かに、深く語りかけられているように感じた。2016/01/04
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