- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 青年(一般)
- > 集英社 ヤングジャンプC
出版社内容情報
「弱井先生、私 幽霊が見えるんです。私のこと、信じてくれますか?」 解離性障害、それはもっとも理解されづらい病。精神疾患の既往歴を持つセラピスト・重森一葉は、“心の違和感”ゆえに、幸せになることを諦めていた。幻聴や悪夢に苦しむ彼女の悩みに、寄り添い続ける弱井。次第に心がほぐれ、治療にも前向きになってきた矢先、一葉の「交代人格」が姿を現して…!? 弱井は留学時代の学友で公認心理師のアレックスと共に、彼女が一人で抱えてきた病の真の正体を解き明かす。患者と治療者の信頼関係が試される「解離性障害」編、開幕!! また、本編からさかのぼること十数年、弱井と松野が出会い、学び、成長した医学部時代編も収録!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
46
【「見えるから」「聞こえるから」「感じるから」たったそれだけの理由で、どうして人は「そこに在る」と信じることができるのだろう――】理解されづらい病「解離性障害」編。高2の時に統合失調症と診断され、“心の違和感”ゆえに、幸せになることを諦めている、スーパー銭湯のリンパケア・セラピスト・一葉(26)の話を、高校時の先生から聴いた弱井は、看護師・雨宮の「統合失調症…急に陽性反応が出る可能性とか考えると、不安になるのかもしれませんね…」に、「実際に診てみないと、本当に統合失調症かはわかりませんけどね」と―― ⇒2024/05/13
あっくん
7
第10巻は解離性障害、いわゆる多重人格症だ。 ミステリやホラーではよく出てくる話だが、現実に交代人格が出現する背景やその対処法が描かれるのは新鮮だ。2024/07/15
かなっち
7
精神科疾患を描いたシリーズ節目の10巻は、前半の弱井先生が成長した医学部時代編と、後半の患者と治療者の信頼関係が試される『解離性障害』編の二つが収録されています。友人と切磋琢磨する良い関係にホッコリした後の、難しい疾患への変化に戸惑いつつ…今巻も勉強になりました。違う病気と間違われやすく、人に理解されず、過去のトラウマも関係する根深さがあって。精神科に勤めていた時も実際の患者は見たことがなく、弱井先生と心理師のアレックスがどんな風に治療していくのか…興味深いです。そんな中、第三人格の黒幕さんも現れて、→2023/06/25
海(カイ)
7
前半の弱井先生と松野の大学時代のこと。こういう関係性ってずっと続いていくんだよね。解離性障害の中の解離性同一性障害(DID) の患者さん。過去に起きたことか…。これは母親が関係していそうだな。また次巻で。2023/06/05
じょうこ
7
テーマは「解離性障害」。まだまだ次巻に続くので、先が楽しみ。巻頭収録のヨワイ先生の医学部時代編は、「学び」の楽しさと本質が描かれていて、気持ちよく読める。2023/05/31