出版社内容情報
消えた伯爵の居場所を求め、ロンドンに降り立つジョー。“切り裂きジャック”の存在を手掛かりに、ジョーは石疉の街を驅け回る。そして街に浮かび上がる――巨大な六角形。ロンドン全体を巨大な棺として眠る伯爵を追って、ジョーは死の館へと飛び込んでいく! 開かれたパンドラの箱、そこに殘るは…希望か、絶望か――。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
19
ドラキュラの血を介する勢力の拡大は、コロナ禍を経験した私達の時代にとって、いとも容易くパンデミックを連想させる。しかしブラムストーカーは、あるいは坂本眞一は、そこにもうひとつのイメージを重ねることができると説く。それは、資本主義社会そのものだ。血を奪い人間を従わせるドラキュラの姿は、冷血な資本家を表している。「どんなに貧しくても自然は皆が平等に享受できるものなのに 皆の共有財産である太陽の光と水 そして草で育った牛を一部の人間が独占してしまうなんて不自然じゃ……」(つづく)2025/07/26
arianrhod
0
セリフや説明文無しで、空想を描けるってことが凄い事だって解らせられる本。2025/07/19
sakurayasuko
0
ニジンスキーの薔薇の精のような 美しい魔物たち 果たしてカメリアクラブは どうなるか 1人もかけずにいてほしい2025/06/18