内容説明
一目惚れした洋館を何としても守りたい漫画家・山下。解体日が迫る中、提示された購入金額はなんと4億円!?購入には資金が足らず、移築するには時間がない。そんな絶望的状況に、まさかの強力助っ人が現れる!!人と縁が「世田谷イチ古い洋館」を、未来へ繋ぐ―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
72
豪徳寺にある洋館の保存プロジェクト。ほとんど諦めかけた時に、救い主が次々に現れる。区長に、都知事に、新田たつお。さらに共感した漫画家たち。だから、今も建っている。漫画のような現実の話。この漫画の後も、修繕費の高騰によりクラウドファンディングをやっているようだ。これからも、さらに難題は押し寄せてきそうだ。それでも、この館には、人を引き寄せる力があるのかもしれない。また、時々どうなっているか見に行きたい。2023/11/15
ぐうぐう
32
漫画のようなホントのお話。洋館の解体日が目前に迫る中、現れた救世主があの新田たつおというのが、もはや漫画なんだけど、これがホントの話なのだからしょうがない。山下和美は言う。「館自身がその時に最も必要な人間を引き寄せている」と。次から次へと現れる漫画家達(山下曰く「館の木目に最も似合う人」なあの漫画家の登場には、思わずキュンとさせられた)。そもそも漫画には力がある。そんな漫画を描く漫画家にも、きっと力がある。そんなことを思いながら、読み進めた。(つづく)2023/04/16
ぐっち
24
どうなるんだと思いつつ読んだら、まさかのドン登場!っていうか、ご本人の漫画が挟まってる!!さらにいろんな賛同者も登場。2巻冒頭の「残すことは身勝手なのか?保存運動は余計なお世話なのか?」は、確かにそんな気がしないでもないけど、山下和美さんが惚れこんだのは伝わってきたので、実ってよかった!2023/04/09
aisu
16
テオドラ邸に行くので予習…本屋で見つけたのだが、3巻しかなかったので、いきなり結末を読む…。まあ、今、テオドラ邸が公開されて、現在は文月今日子展やってたり(少し前は三原順展だった…行きたかった(><))見学・喫茶も完全予約制ですが予約埋まってるしで、運営的にも成功なのでは…。行くのが楽しみです。2024/06/17
毎日が日曜日
11
★★★ 完結。2023/12/03