出版社内容情報
船上に現れた、落水で亡くなったはずの男。島の禁を犯して忍び寄る不幸……。日本ホラー界の重鎮が語る、海をめぐる怪奇譚。
内容説明
怖い、怪しい、身も凍る―海をめぐる本当にあった18話。
目次
海に墜ちる
繋がってはいけない
甘い誘惑
漂流する足音
海に沈むエレベーター
黒い石の願い
のび太君、船を買う
言われるがまま
三泊四日、監獄クルーズ
誰か、いる
海と梅
いかだに乗って
エイトノットの奇跡
吠える60度線―船の墓場 世界編‐ドレーク海峡
その流れは速すぎる―船の墓場 日本編‐針尾瀬戸
閉ざされた光
こっちへおいで
海底に眠る
著者等紹介
鈴木光司[スズキコウジ]
1957年静岡県浜松市生まれ。作家、エッセイスト。90年『楽園』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。91年の『リング』が大きな話題を呼び、続編の95年の『らせん』で吉川英治文学新人賞を受賞。『リング』は日本で映像化された後、ハリウッドでリメイクされ世界的な支持を集める。2013年『エッジ』でアメリカの文学賞であるシャーリイ・ジャクスン賞(2012年度長編小説部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
243
鈴木 光司は新作を中心に読んでいる作家です。著者が本格的なクルーザー乗りだとは知りませんでした。海に纏わる怪異譚的エッセイでした。海から貞子が出てきたりしないので、そんなに怖くありません。著者があとがきに書いた、人類の民族的移動をテーマにした長編小説を早く読みたいものです。 https://yomitai.jp/book/uminokai/2020/09/18
モルク
116
海にまつわる鈴木さんが見聞きした不思議な話。写真も多く、活字も大きめ、行間も広いのであっという間に読める。鈴木さん自身もヨットを操縦し、海を愛する男だとは知らなかった。「楽園」の原点も海にあるらしい。私は海…自分の胸より深いところは苦手だ。苦手を克服するためスイミングを習った。どのくらい泳いでも平気になった。だが、プールではよいが海はダメだ。足がつかないところでは泳げない。私は海が苦手だ!2021/03/27
ゆみきーにゃ
100
海の怪談話と思っていたけど少し違うかな?実体験や知り合いの実体験など。ヨット、カッコいいな〜と思ってましたが怖くて無理!やっぱり海には魔物がいる!元から海や湖は怖くて近寄るので精一杯だったけど、やっぱり海は怖い。2021/09/13
kinkin
97
こわい怖い話かと思って読んだが、それほどでもなかった。しかし海にまつわる不思議な話はよく聞いたりする。この本で著者がクルーザーのような船を持っていることを知った。航行中に起きたことや、立ち寄った港で聞いた話、地元民から言われたしてはいけないことなど。宇宙のことは少しぐらいわかってきているものの、海はほとんどわからないことばかり。普段から、船に乗ったり、漁師などの人たちは、それこそ、この本に出てくるような話をたくさん知っていると思う。もっと知りたい。 図書館本2025/01/23
nana
86
1話1話が短編であっという間に読める。海はやっぱり怖い。2020/11/20
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- 和書
- フランス史中世 〈3〉