出版社内容情報
「男女平等なんて幻想です」。21世紀のいまだ男社会という現実を真正面から見つめて導き出す女性の生きる道とは? 国内外の大女優たちを撮影し続ける耽美派写真家・下村一喜による特異な女性論。
下村 一喜[シモムラカズヨシ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケロコ
10
【図書館】だから、何?2019/10/27
GX
4
「別に恋愛なんて、しなくていい」、「究極的な恋愛の相手は自分自身なのかもしれませんね」 それはそうだろうなぁ、とは思います。でも、「誰かに選ばれたい」、「誰かに認められたい」という要求があるからこその「恋愛」なんじゃないかな、「自分自身」を認めることができなくて、自己承認を外に求めたりする人にとっては、過酷な要求ではないのかな?みんながそんな感じなってしまうと、社会が成り立たなくなるのでは・・・とか、いろいろ思ってしまいました・・・2019/01/13
としき
4
「女性ってなんだろう?」何故、写真家がこんなテーマをかくのか?読んでみて納得!著者は常にカメラのファインダー越しに被写体を捉えている。カメラに映る姿を通した眼で女性を語っている。カメラを通すと常に女性は他者から選ばれるという立場にいる。だから、男性よりも早くから自分は自分という軸(主体的自我)と、もう一つ他者から見られる自分(客観的自我)という両軸を備えている。一方男性は客観的自我がないので、選ばれることも比較されることも極端に嫌う。お互い相容れない同士なら、互いにリスペクトしながら共存共栄するしかない。2018/09/15
akiᵕ̈
4
写真家さんらしい素敵な装丁。中性である筆者目線から捉えた、「女性って」なんですが、どちら側からも見えている筆者だからか、そんな思いで見てみるとおもしろいかも。源氏物語…確かにそういう意味では様々なウーマンが出てくる物語。その違いをふまえ、また改めて読んでみたくなります!男性を象徴していた1の時代が終わり、2000年代は、まさに女性の時代!しっかり女性を味わい尽くしていきたいものです♩2018/08/06
朧月夜
3
女は選ばれる存在、源氏物語が引用されているのが個人的に嬉しかった。 結局、女は何か、男と女は何か、と考えると源氏物語に行き着く。 竹取物語の姫は、源氏よりずっと昔の作品なのに、 男を選ぶ存在で、それが衝撃で、彼女は宇宙人なんだ、と捉えるしかないほど当時の人を驚かせた。 下村一喜さん的見解だけど、興味深い。 2018/06/23