出版社内容情報
「働け、産め、輝け!」安倍政権の下、女性が輝ける社会をと叫ばれながらも、日本の男女平等度ランキングは世界101位(2015年)。その根に潜む、女性自身の男女差別意識をあぶりだすエッセイ20章。
内容説明
女は下、か。平等は幸せ、か。「男のくせに」と思ってしまうあなたへ。女性の中の男女差別意識をあぶり出す20章。
目次
小さな女子マネ
お茶女子
九州男女
ニュートラ
言葉の女装
主人
夫婦別姓
無知のフリ
女性議員
レディ・ファースト
性
かわいい
気が強い
戦争
嫁
服従
高低
男女
女子
守られる
著者等紹介
酒井順子[サカイジュンコ]
1966年東京都生まれ。高校在学中から雑誌にコラムを発表。立教大学社会学部観光学科卒業後、広告会社勤務を経て執筆専業となる。2004年『負け犬の遠吠え』で婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきぽん
152
「男尊女子」とは男性に上であって欲しいと思う女心のこと。私は酒井さんより少し下の世代で地方の共学育ちなので、「ちがう」と思うところもあったが、だいたい共感した。私も本音を言えば男の人に守られたいけど、尊敬できない男性をたてるのはいやだ。団塊世代の女性からお酌をしないことを非難されてびっくりしたことを思い出す。男女平等がいまいち進まないのは、男性の意識だけでなく女性の中の「男尊女子」意識にもあると思う。2018/11/06
じいじ
120
女性の心うちに秘められた「男女の意識の違い」について縦横無尽に書き綴ったエッセイは爽快で面白かった。願わくは、もう少し毒を吐いてもいいのでは…と思った。酒井女史、根がやさしいのでしょう。(文中では、「私は気が強い。すべての女子は気が強いのです。弱いふりをしているのです」と述懐していますが…)。【カマトト】の話も面白かった。カマトト芸は女にしかできない高等技術とのこと。【性】についての考察は、興味深く読みました。ここでは書くスペースがありません。ご自身で確認願います。面白い楽しいエッセイです。2017/11/16
美登利
99
酒井さんって結構色んな年代に人気があるよなぁと感想登録数を見て改めて思う。私は同年代だけど、酒井さんとはちょっと考え方が違うんだな。きっと彼女が軽く嫌悪する側の女子だった気がします。多分今もそう。前半は楽しく読んだけれど、後半失速してきたような。酒井さんにも男尊女子的な部分があるのは分かるし、ほとんどの女性がそうなんだろうと思うので特に目新しいものでも無かったかな〜。辛口で済まぬ。若い頃のお母様のよろめき(婚外恋愛)告白が1番驚いたかも!(苦笑)2019/08/19
takaC
96
順子ちゃんらしさ炸裂な感じ。2017/07/07
yumiko
91
酒井さん相変わらずテーマも筆も冴えていらっしゃる!ぶんぶん頷き過ぎて首がもげるかと思った(嘘)。私は酒井さんよりちょっと下、中途半端に平等を学んだ世代。男のプライドを忖度しつつも、いいとこ取りをして世を渡ってきた感じ。波風立てるよりもと目の前の楽ちんを選んだことも多かった。娘にも勧めてみたけれど、薄い反応しか返ってこなかったところを見ると、今の若者にはもうぴんと来ないテーマなのかな。それは真の男女平等に近づいているから…?ところでご実家の内情が赤裸々に語られているけど、お初よね?もうちょっと知りたいぞ♪2017/08/16