雪男は向こうからやって来た

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  • サイズ B6判/ページ数 338p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087814767
  • NDC分類 402.925
  • Cコード C0095

出版社内容情報

雪男は本当にいるのか。なぜそれを捜すのか。
ヒマラヤに棲むという謎の雪男。その発見に情熱を燃やす人たちがいる。捜索隊に誘われた私は、雪男を探し続ける人々の奇妙な体験談にも引き込まれていく。延べ60日を費やした捜索の結果は…?

内容説明

いったいソイツは何なのだ?なんでそんなに探すのだ?二〇〇八年十月二二日、われとわが目を疑った人は、日本中に大勢いたに違いない。「ヒマラヤに雪男?捜索隊が足跡撮影、隊長は“確信”」の見出しとともに、雪男のものとされる足跡の写真が新聞を飾った。まさに、それを撮った捜索隊に加わり、かつて雪男を目撃したという人々を丹念に取材した著者が、厳しい現場に再び独りで臨んでえぐり取った、雪男探しをめぐる一点の鋭い真実とは?―。

目次

第1章 捜索への招待(二〇〇八年三月一七日・日本)
第2章 シプトンの足跡
第3章 キャラバン(二〇〇八年八月一七日・カトマンズ)
第4章 登山家芳野満彦の見た雪男
第5章 密林(二〇〇八年八月二六日・アルチェ)
第6章 隊長高橋好輝の信じた雪男
第7章 捜索(二〇〇八年八月三〇日・タレジャ谷)
第8章 冒険家鈴木紀夫だけが知っている雪男
第9章 撤収(二〇〇八年九月二六日・コーナボン谷)
第10章 雪男単独捜索(二〇〇八年一〇月一五日・ポカラ)

著者等紹介

角幡唯介[カクハタユウスケ]
1976年北海道芦別市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大探検部OB。2001年、ヨットで太平洋を航海後、ニューギニア島トリコラ北壁初登。02~03年、長らく謎の川とされてきたチベット、ヤル・ツアンポー川峡谷の未踏査部を単独で探検し、ほぼ全容を解明。03年朝日新聞社入社、08年同退社、同年ネパール雪男捜索隊隊員。10年『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で第八回開高健ノンフィクション賞、11年同作品で第四二回大宅壮一ノンフィクション賞、第一回梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オフィーリア

39
ヒマラヤの雪男探索チームに参加した探検家のルポ小説。雪男がメインと言うより雪男に取り憑かれた人間達の描写がメインでしょうか。最初は雪男の存在なんて信じて無かった筆者が関係者へのインタビューを重ねる内にその考えが揺らぎ始める心情が読んでいる私と重なりました。「存在する」証明は可能でも、「存在しない」証明は不可能だからこそ、人はロマンを追い続けるのでしょう。2021/07/01

Mumiu

37
雪男、マジで。いるの?いないの?どうやら二足歩行をするかどうからしい。なのでカモシカはだめだけど、もしかしてオランウータン⁈、よくわかんないけど・・・はありらしい。ヒトがほとんど訪れることのない、つまり厳しい環境の中、ヒトに近い希少な何かを一度見てしまったひとは、やっぱりとらわれてしまうのでしょうね。2014/07/31

アリ子

28
雪男とかイエティとか、たくさんのUMAの一つくらいに思っていたけど、前半の複数の有名な登山家の目撃談などから、だんだん実在するのではと思えてきた。不思議なのは、写真に姿が写らないという現象である。正体を知りたいような、知りたくないような。。。2015/01/22

ガクガク

24
「人間には時折、ふとしたささいな出来事がきっかけで、それまでの人生ががらりと変わってしまうことがある。旅先で出会った雪男は、彼らの人生を思いもよらなかった方向に向けさせた。・・・雪男は向こうからやって来たのだ。」角幡唯介の第2弾。自らの思いで計画して出かけた冒険ではないので、『空白の五マイル』よりはインパクトに欠けるが、本書は雪男に魅せられてしまった男たちの人生に迫った物語だ。著者はその「行きずり」に心を動かされた。もはや引き返すことのできなかった物悲しい人生がここには描かれている。2013/07/03

michel

21
★4.6。非常に興味深く読んだ。『極夜行』を読む前に、まずこちら。角幡さんの、客観的、論理的、多角的な視野による体験と取材と考察。文章が上手い。また整理された展開に、ぐんぐん読み進まされた。彼が単独で探検する理由が分かった気がした。探検でしか得られないものがある。”体験がもたらす認識”にこだわるの彼にとても魅了された。--雪男はおそらく人を選ぶのであろう。ーータイトル、秀逸。2018/12/30

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