消える大学 残る大学―全入時代の生き残り戦略

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087813920
  • NDC分類 377.21
  • Cコード C0095

内容説明

大学独自のミッションがない、未熟な大学経営、学部間の壁による弊害、教員と職員の対立…。権威とブランドにあぐらをかき、真の改革ができない大学は潰れる。新しい時代に生き残る大学の姿を提言。

目次

第1章 消える大学と残る大学―大学の現況
第2章 受験生に選ばれる大学の条件―その大学の役割(ミッション)は何?
第3章 自分に合う大学をどう見つけるか―AOを正しく理解する法
第4章 学生にマッチした授業とは?―学部の壁という弊害と教員の教育力
第5章 大学に共通のシステム導入を―GPA無視の成績評価は水増しである
第6章 大学は学生のためにある―単位授業料・大学人のプロ意識・社会人入学

著者等紹介

諸星裕[モロホシユタカ]
桜美林大学教授。1946年神奈川県生まれ。69年国際基督教大学(ICU)教養学部卒業。70年渡米。71年ブリガム・ヤング大学教育学大学院・修士課程修了。72年カナダ・オンタリオ州矯正省勤務。76年ユタ大学・健康関連学群大学院・博士課程修了(学術博士)。77年ミネソタ州立大学機構のセント・クラウド州立大学教育学部准教授、教授、学部長代行を経て、89年ミネソタ州立大学機構秋田校学長。98年桜美林大学・大学院教授。99年同大学・教学担当副学長。現在、桜美林大学大学院・大学アドミニストレーション専修コース・教授。テレビ・ラジオ等でコメンテーターとしても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

磁石

19
貴君の大学・学部のミッションは? オラが村の大学になっている? ……改めて言われてみれば、今の入試は科挙と同じ/何千年も同じことしかしていない。ようは、テストの点数ではなく、学生と大学にとって良いか悪いか、ベストマッチングか否か。だからこそのAO入学なのに……こちらもずっと勘違いしていた。AO「入試」て言葉で、裏道みたいなものだと誤解してしまった/こっちが本道だった。……やっはり教授による大学批判はアテになる。2018/06/18

Bevel

2
(私立大学の)教育の観点から、大学はこんな感じになるべきという本。その点にかぎっては参考になる。この大枠に研究を組み込んでいくのが問題だし、重要なんだろうな。2021/01/06

Tsutomu Yamamura

2
著者はアメリカの大学を経験し、桜美林大学副学長として改革を手がけた、大学の行政管理のプロ。大学の問題点を切れ味鋭く指摘し、受益者である学生の立場を重視した改革の方向性を示しています。AO入試、GAP等大学に関する知識も得られます。「組織のマネジメントなど全くやったことのない学者・教員が大学を経営しようとして空回りし、学部の意思優先という弊害のため大学全体の判断を導くことができない。職員は優れた人材は多いがジェネラリストばかりでプロフェッショナルがおらず、いつまでたっても教員が決めたことを実行する役回り。」2015/06/12

ゲニウスロキ皇子

2
これからの大学のあり方を考えたくて手に取ってみた。大学行政に長年携わってきた著者の主張を簡単にまとめると「大学独自のミッションの旗下に、受益者たる学生に満足度の高い講義を、大学経営のプロと教員が協力して提供すべし。そういう大学が良い大学である」となるだろう。この主張は、著者の経験に裏打ちされたものなので、強い説得力を持っている。ただ、大学において著者と同程度の権限がある人でないと、この主張を実施することは至難の業だろう。ううむ、いかんともしがたい。いずれにせよ大学運営に携わる人なら読んで見てもいいと思う。2012/09/17

ぺんぺん草

1
著者さん、主張強いですね。正しいんだろうとは思うけれど、大学人ではない私から見ても日本の大学でこれらの理想を実現するのはまだまだ遠そう。2015/01/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/417575
  • ご注意事項