永遠のなかに生きる

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  • サイズ B6判/ページ数 141p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087813401
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

目次

いのちと死の感触
いのちとはなにか
死とはなにか
生命の歴史は死の歴史
人間とはなにか
病気と人間
いのちのはじまりとおわりを考える
豊かな未来に向けて

著者等紹介

柳澤桂子[ヤナギサワケイコ]
1938年生まれ。お茶の水女子大学名誉博士。遺伝学者。お茶の水女子大学理学部卒。ニューヨークのコロンビア大学大学院修了。慶応義塾大学医学部を経て、三菱化成生命科学研究所主任研究員。69年、原因不明の難病が発病し、現在も闘病生活が続く。生命科学者・サイエンスライターとして病床から啓蒙書を書き続ける。多くの出版賞を受賞。おもな著書に『卵が私になるまで』(93年、講談社出版文化賞科学出版賞)、『お母さんが話してくれた生命の歴史』(93年、産経児童出版文化賞)、『二重らせんの私』(95年、日本エッセイストクラブ賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリー

58
柳澤桂子さんの書く科学の啓蒙書には類書が見つかりません。これまで彼女の著した啓蒙書を数冊読みましたが、そのどれもが啓蒙書でありながら、堅苦しさがなく、優しさが行間からにじみ出てくるのです。本書の中で著者の子供の頃の愛読書が「キュリー夫人」と「若草物語」であったと紹介されています。科学者としての確かな知見を備えた頭脳と家族間の愛情を大切にする人間性の両方がバランス良く備わっていることにも合点がいきました。著者の書く啓蒙書は、単なる説明書ではありません。人類の行く末を科学と愛の光で照らしているように思います。2023/07/29

マイケル

8
美しい装丁や挿絵からは想像しにくい生命科学を扱った興味深いサイエンス本。40億年という壮大な時間スケールで生命の歴史やいのちと死について色々考えさせられる。「音楽と文字」でバッハの平均律に触れているのがうれしい。リヒテル盤の素晴らしさ。「残虐性の遺伝子」は、「猿の惑星」新シリーズの中の、人間は殺し合いをするが、「猿は猿を殺さない(“Ape not kill ape.”)」を連想してしまう。最後の章の「慈悲の遺伝子」に期待したい。2020/06/29

まめの助

2
★★★☆☆科学者のエッセイ。優しく生命の不思議と奇跡を教えてくれる。以前テレビで、細胞は自死する事(アポトーシス)で悪くなった細胞を除去している。というお話を聞いてから、死は生命活動の一部なんだと、少しすっきり物を考えられるようになれた。悪い細胞でも自死せず増え続けるのは悪性腫瘍のみだと。サバイバー歴4年。定期検査の度に不安にもなるが、あの時アポトーシスを知れたおかげで、肉体としての死は正常な生命活動の証だと思えた。2020/08/14

れんげ堂

1
目には見えない程の小さなものからの命の始まり、死というものについて等、導入としてのエッセイでもっと深い作者の本を読みたいと思いました。2020/01/20

wisewise

1
自然の歴史、生と死の歴史、病の中で感じること。医療について、特に臓器移植について。また、最後の残虐性の遺伝子、慈悲の遺伝子、感じることばかりです。よりよき未来を自分のために、周りのために何かできることがあるだろうか、そんなことを考えます。2011/11/20

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