内容説明
女帝マリア・テレジアの特製スープ。皇妃エリザベートのダイエット―初めて明かされる華麗なるウィーンの宮廷料理。
目次
第1章 皇帝たちの食卓(ハプスブルク家の夜明け―中世オーストリアの食卓事情;メロンを食べて死んだ皇帝―フリードリヒ三世 ほか)
第2章 宮廷料理の舞台裏(ウィーン宮廷料理の成り立ち;宮廷台所で働く料理人たち ほか)
第3章 華麗なるウィーン宮廷菓子(その歴史;ハプスブルク家の甘い物好き)
第4章 栄華の象徴―食器と銀器の饗宴(磁器・ガラス器;銀器 ほか)
著者等紹介
関田淳子[セキタアツコ]
東京学芸大学卒業。民間企業研究所勤務を経て、ドイツ、ミュンヘンに三年間在住。おもにハプスブルク家の人物とその歴史を翻訳活動の中心とし、そのかたわらハプスブルク家に関する講演活動を行っている。シェーンブルン宮殿庭園内の日本庭園における茶会の立案に参与し、2001年秋実現させた。東京都出身
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感想・レビュー
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viola
7
これはなかなか面白い!ハプスブルクの食事から、タイトルが「食卓」となっているようにカトラリー等まで。さらに、ハプスブルクの歴史も同時に辿っていけるので、そういう意味でも興味深いものがあります。現存するレシピもちょっと載っていたり。確かに写真がかなり少ないのは残念ではありますが、材料的に無理な話なのかも。同じような本でフランスやイギリスもあったら面白いのに。パンを皿として利用していた史実、またエリザベートが牛の肉でパックをしていた事実(!)フランス・ヨーゼフの女性関係に驚き。2012/06/12
keroppi
4
中野京子さんの本で絵で読んだハブスブルグ家を、今度は食で読んでみた。中野さんの本が悲劇的要素が強かったように思うが、これは絢爛豪華。レシピも一部付いていて、豪華な食卓を味わった気分になれる。2015/10/27
Humbaba
3
食文化を豊かなものとするためには、それなりの資金が必要である。資金を持ち、特権を持つということは、全てが全て幸福につながるわけではない。高貴な者にはそれに応じた責任がある。それを果たすストレスを解消するためにも食事は有効であるが、そのマナー自体がまた新たな大変さを呼ぶこともある。2014/10/05
小鳥遊小鳥
1
ハプスブルク家の歴史と食生活がわかる1冊。洗濯機のなかった時代、クロス類の洗濯はものすごい重労働だっただろうなぁ……2016/09/15
ネオ
1
面白いです。ウィーン会議の晩餐会の贅沢さ。卓上の装飾や食器、洗濯。マリアテレジアのオリオスープをはじめ、いろんな料理やお菓子のレシピが載っていますが、それらの料理の写真があればもっと読み応えがあったかと。2013/06/11