内容説明
かつては3つの大陸に君臨したオスマン帝国も、19世紀には終焉のときを迎えようとしていた。これは、帝国最後の100年間に、ボスフォラス沿いの華麗な宮殿でくりひろげられた、苦悩と華やぎのドラマである。
著者等紹介
渋沢幸子[シブサワサチコ]
津田塾大学英文科卒業
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感想・レビュー
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アキコ
1
オスマン朝末期のスルタンのマフムート2世からアブデゥルハミト2世、そしてトルコ共和国誕生直前までを書いた物語。物語といえど歴史的な流れを知ることが出来ます。西洋化の波が押し寄せ、ロシアやフランスやイギリスといった国からの圧力のある中、従来のオスマン帝国の伝統を守りつつ新しい西洋化を受け入れるという難しい時代に在位したスルタンたち。このときに建設された宮殿は何かを物語っていると思いました。ドルマバフチェ宮殿、ベイレルベイ宮殿、チュラーン宮殿、ユルドゥス宮殿を一度訪れたくなりました。2015/08/25
Maki
0
オスマントルコ後期のスルタンたち。スレイマンなどに比べるとあまり魅力的な人物には思えなかったが、もしかするとスルタンというあまりに大きな重圧が彼らの人間性を歪めてしまったのかもしれない。この本は、宮殿を訪れたくなる本。トプカプをじっくり再訪したくなるし、ベイレルベイ、ユルドゥス、チュラーン、それぞれにいろんなドラマがあるなぁ。2012/02/10
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