内容説明
抽象表現主義の画家たちは、巨大なキャンヴァスのなかに自己の生きる時間を跡づけるような制作を行なったが、ポップ・アーティストたちは、繰り返し制作される同主題の作品の差異のなかに彼の生きた時間を記録する。幾何学的抽象主義の美術、抽象表現主義の美術、そして、ポップ・アート。アメリカ現代美術の三様の流れを採りあげ、ニューヨーク・アーティストの素顔と作品に迫る。
目次
第1部 アーティストと作品(ジャクスン・ポロック;ウイレム・デ・クーニング;マーク・ロスコ;バーネット・ニューマン;ジャスパー・ジョーンズ;アンディー・ウォーホル ほか)
第2部 アメリカ現代美術の展開―都市・人間・芸術(現代の始まり;現代性への問い;自覚される現代)