桜色の魂―チャスラフスカはなぜ日本人を50年も愛したのか

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087807394
  • NDC分類 781.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

1964年・東京オリンピックの名花、ベラ・チャスラフスカ。華やかな競技生活とは裏腹に、波乱万丈の人生を歩んだ彼女を50年間支えたのは、複数の日本人との心の交流だった。

内容説明

東京五輪(1964年)女子体操金メダリスト、ベラ・チャスラフスカ。当時、多くの日本人を魅了した彼女はその後、激動の人生を送ることになる。そしてその傍らには、いつも日本人の姿があった―。名花と呼ばれたアスリートと日本との深い絆を描いたノンフィクション。

目次

序章 復活と謎
第1章 日本との出会い
第2章 生立ち
第3章 二つの五輪
第4章 冬
第5章 光
第6章 闇
第7章 再
終章 桜色の魂

著者等紹介

長田渚左[オサダナギサ]
東京・杉並区生まれ。桐朋学園大学演劇専攻科卒業。ノンフィクション作家。現在、NPO法人「スポーツネットワークジャパン」理事長で、スポーツ総合誌『スポーツゴジラ』編集長。日本スポーツ学会代表理事。淑徳大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

27
東京とメキシコ五輪で連続優勝したチェコスロヴァキアの女子体操選手ベラ・チャスラフスカと日本との友好関係を掘り下げる。選手時代、反体制派とみなされ不遇をかこった日々、90年代の表舞台への復帰と大統領補佐官としての激務、家族の問題に端を発した14年にわたる長い闘病生活(心を病んで人と会わない日々だったという)、そして奇跡の復活についても、本人や関係者から証言を得ている。なんでもかんでも日本と日本人のおかげだと言わせるような誘導や推測が多いのは気になるが、証言者から語られる思い出や事実はとても興味深い。2021/04/10

maimai

8
最近NHKの「映像の世紀バタフライエフェクト」の録画を最初から見返している。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとチェコスロバキアのビロード革命を扱った回でチャスラフスカのエピソードが紹介されていて、それに興味が湧いて、本書を手に取った。著者の視点がチャスラフスカに寄りそい過ぎているように思える部分もあるが、それを差し引いても、ちょっと凄い人だったのだなと思う。ご本人だけでなく、周囲の状況や取り巻く人々とのエピソードも含めて、とても興味深かった。特に日本刀のエピソード。いろいろと考えさせられる。2023/12/15

shouyi.

4
オリンピックの名花チャスラフスカの名はその演技を見たことはなくても知っていた。その彼女の波乱に満ちた人生を知り、とても驚きとても感動した。彼女が日本人から学んだという魂がどれだけ大切なものか、我々はこの本を読んで学ばなければならない。2022/07/27

Kuliyama

3
ベラさんとベラさんを囲む方々のエピソードに泣けました。皆さまに広くお薦め致します。遠藤幸雄さんと一緒に写っているベラさんの本当に楽しそうな笑顔が特に印象的です。好意が溢れる気持ちが分かります。遠藤さんも良い笑顔です。2015/03/18

Kazuo Ebihara

3
ベガは、東京五輪体操で金3個を獲得。 帰国後、チェコスロバキアの政変に巻き込まれ、信念を貫いたため、迫害を受け、仕事や友人をも失った。 1989年のビロード革命により、ベラは復権し、大統領補佐官や大臣にもなり活躍した。 その後、家族のトラブルが遠因で、14年にも及ぶ重い精神病になったが、これにも打ち勝った。 ベラの波瀾万丈な人生。同じ金メダリスト遠藤幸雄との友情。ある日本人から贈られた日本刀。3つが絡まり合い、進んでいく。 本年度和製ノンフィクションナンバーワン決定。 桜色より、金色のメダルを捧げたい。 2014/12/26

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