内容説明
映画への熱い思いがほとばしる珠玉の最終エッセイ集―。山田洋次、北野武、宮崎駿各氏ほか「淀川長治賞」受賞者の追悼文掲載。
目次
第1章 私の映画の履歴書・活動写真の魅力
第2章 楽しさいっぱい!わが映画人生
第3章 映画おもしろ話をいたしましょう
第4章 アメリカ映画の心とはなんだろう?
第5章 映画から愛のありかたを学びましょう
第6章 映画の楽しみかた、味わいかた
第7章 名作を味わって心を豊かにしよう
第8章 映画は人間探究の教科書なのです
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tapioka
20
映画評論家の淀川さんが映画の面白さについて深く広い知識から述べた本。あまりに膨大な知識の前に、私の映画の知識ごときでは知らない内容が多すぎましたが、文章から映画への底知れぬ愛が感じられ、映画の奥深さを感じた一冊でした。また、評論家なのに、ブラピが嫌いだとか北野武は素晴らしいなど、好き嫌いが結構あるのも意外でしたね。淀川さんは好きな映画に点数を付けてランク付けするのに首をかしげてましたが、それは私も同感。映画にしろ読書にしろ自分が好きな物への点数による差別化は不要で、単純に好きな10冊などで良い気がします。2015/10/26
蛇の婿
13
淀川さん初読み。洋画劇場の解説ではその映画について出来るだけ褒める解説をなさっていた淀川さんですが、ご自分の著書に於かれてはなかなか毒舌であらせられます。また、『感覚で映画を観なさい』と常々言われていた通りご自身も当然そうされていたわけで、文章に於いてもその感覚を優先させる文章なのでありまして…ううむ、なかなかに読みにくいwwあと泣いたのが数々のネタバレwこれは別に責める筋合いはありませんが『二十日鼠と人間』のはまだ読んでなかったので大いに泣きましたwしかし、それを差し引いてもすごく楽しい本です。2016/05/12
スルメ
3
金儲けが目的の映画は見たくない というところに共感しました 最近そういう映画増えた気がする2017/09/05
Taira Satou
0
私が幼い頃に淀川さんが解説していたのをわずかに覚えている。亡くなったニュースも何となくではあるが覚えている。 ふと懐かしくなり、著作を読んでみた。あふれる映画愛。優しい、時には厳しい語り口。淀川さんの、映画に対する熱い思いを感じた。 私は映画について詳しいわけではないので、~巻ものという言葉や、わからない俳優名などもあり、こちらの知識不足が身にしみた。2019/12/22
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