内容説明
ここは、お江戸の八丁堀。相談、揉め事、そして事件が…。かつての、おとぼけ同心が乗りだした。移りゆく江戸下町の季節を背景に描く人々の哀歓。
著者等紹介
花家圭太郎[ハナヤケイタロウ]
1946年、秋田県生まれ。明治大学卒業。フリーライターを経て、1998年、書き下ろし時代小説『暴れ影法師』(集英社)でデビュー。注目をあつめる
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感想・レビュー
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Mika Ando
1
★★★☆☆結構好きかも。飄々とした八丁堀の旦那が実は悪を憎んで人を憎まずなところや、真っ直ぐなわけありの息子。所謂江戸の人情物だけどそれがまた良し。2012/11/17
だいしょう@SR推進委員会
1
うらうら日記シリーズもそうだが、独特のリズム感のある文章はわりと好み。江戸の町人や同心の意気にあふれた話もよかった。とぼけた元同心と出来すぎた息子のやりとりも、息子の出生を知れば胸をあつくする。もう一ひねりあってもいいかなと思ったけれど、この雰囲気を壊したくないので、このまま続編に繋がってほしい。2011/09/01