王妃の館〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 356p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087745375
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

倒産寸前の旅行会社が考えたとんでもないプランは、パリの由緒ある超高級ホテル「王妃の館」での料金二重取りツアーだった。浅田次郎ぶっちぎりのお笑い人情巨篇ついに登場!

著者等紹介

浅田次郎[アサダジロウ]
1951年東京都生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で第16回吉川英治文学新人賞を、1997年『鉄道員』で第117回直木賞を、2000年『壬生義士伝』で第13回柴田錬三郎賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mumiu

70
ドタバタなゴージャスorエコノミー旅行で終始した感の上巻。さらにあの人とこの人と、あの人たちとこの人たちとが入り乱れる。王妃の館の謂れとは・・・。間奏曲のようなルイ14世時代のエピソード。おみせやさんの娘(カトリーヌ・ド・メディシス)がフォークを持ち込んでからおよそ1世紀のフランス宮廷。太陽王と呼ばれたルイ14世が手づかみで料理を食べるシーンが笑える。2015/06/19

田中寛一

28
映画化と聞きまた浅田次郎ということで読む。光ツアーと影ツアーなんてよく思いついたものだ。ツアーの行方が気になる。ニアミスも生じ始めるし、添乗員の綱渡り的な計画が面白い。後半になって太陽王が登場してこれまた面白さを倍加させてくれる。コマンタレ・ブー!だって?そんなのありなんて思ってたら、「幸福と不幸は神様がコントロールしてるわけじゃないわ。人間が選んでいるわけでもない。ひとりひとりが、幸か不幸かを勝手に決めているだけ」などと玲子の言葉が人生を考えさせてくれる。浅田次郎さん、いいですね。2015/05/17

ともゆき

26
大胆な設定だな〜と感心。参勤交代の一路に通じるものがある?登場人物が魅力的です。さすがです。下巻も楽しみです!2015/05/03

なにょう

25
01年刊行。携帯電話はあった。ポケベルが現役?★憧れのパリ。憧れのシャトーに泊まる10日間。百五十万円のコースと二十万円のコースどちらにする?総勢15名の個性豊かなツーリストが集まれば事件の予感しかしない。そして、ブルボン朝の物語も交錯する。これだけでもう、ヒッチャカメッチャカ、交通整理が大変なのにちゃんと読めるのがすごい。さてさてここまで膨らんだ物語はどこへ行くのか。2017/08/25

ゆきおんな

18
いろいろなキャラの人達が登場してくるのでついていけるかなと思いながら読み始めましたが、まったくの杞憂でした。 周りに人がいると少々辛いほど笑ってしまうところがあったり、ちょっぴり切ない場面もあったりで、引き込まれました。 すれ違う2つのツアーにかかわる人々に素敵な奇跡がふりそそぐ予感がしています。 すべての人に笑顔が訪れることを願わずにいられない気持ちになります。 早く下巻を読みたいと思います。

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