内容説明
揺らぐ漢王朝と黄巾の乱、各地で立つ英雄・豪傑たち。曹操、劉備、そして肥沃な長江流域の大地から天下をのぞむ呉の孫堅!三国志時代の幕が開く。
著者等紹介
伴野朗[トモノロウ]
1936年7月愛媛生。東京外国語大学卒。朝日新聞外報部記者、上海支局長などを勤める。76年「五十万年の死角」で江戸川乱歩賞受賞。歴史と冒険・推理を組み合わせた作風で独自の世界を展開。主著に「大航海」「大遠征」「太陽王武帝」「孫策の死」「始皇帝」「三国志 孔明死せず」地。この7年間、「呉・三国志―長江燃ゆ」(全10巻・5冊)書き下しに全力投球す
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感想・レビュー
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衛兵
17
三国志演義はもちろん、それを元にした多くの小説は劉備を中心とした蜀が主役。彼らにとって宿敵は曹操なので魏が二番手となるのが一般的だ。当然、呉は脇役扱いになるわけだが、本作はその呉視点で描く三国志である。一巻は孫権の父、孫堅と兄の孫策の活躍が丹念に描写されており、知らなかったエピソード満載で読みごたえがあった。しかし、随所に孫子やら春秋戦国の逸話やらに加え、筆者が現地を訪れた時の話が挟み込まれるのが、読んでいて煩わしかった。それと、孫堅股肱の将である韓当、黄蓋、程普らの活躍が記述されないのも疑問に思った。2020/08/10
マッピー
13
『三国志演義』では影の薄い呉ですが、三国のなかで最後まで残った国でもあります。結局どんな国だったのか全然わからないまま『三国志(吉川英治のやつ)』を読み終えて20数年、ようやく呉について読む機会が訪れました。この先、どうやって国を興していくのかがとても楽しみです。この巻終了時、曹操45歳、劉備39歳、孫権18歳、周瑜26歳、諸葛亮19歳、司馬懿21歳。曹操、結構年だったんだな…。2019/06/06
かずお
3
★★★☆☆2021/02/06
へたれのけい
3
読み易そうに見えたのですが、なかなかどうして。エピソードが多すぎて、でっかいストーリーを見失いそうになります。とりあえず、次巻の赤壁まではトライしてみます。2014/12/26
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