目次
詩集〈うつむく青年〉から
詩集〈空に小鳥がいなくなった日〉から
詩集〈ことばあそびうた〉全篇
詩集〈定義〉全篇
詩集〈夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった〉全篇
詩集〈そのほかに〉から
未刊詩篇から
二十一、二歳のころ書いた詩
多分三十代のいつか書いた詩
エッセイ・質問(困難と楽しみ;ことばあそびの周辺;道順の話;ことばのことば;校歌は変る;33の質問)
詩人論(谷川俊太郎小論;「ひとりっ子」の新しさ;忘れることの中にそれがある)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
6
『定義』『夜中に台所で…』とスタイルの違う二冊を同時に進めていたことに驚いた。前者は方法的な実践を、後者はもっとプライベートな自分を晒した詩集。思うに、谷川俊太郎は世界を愛しすぎるほどに愛しているけれども、存在している自己に、その言葉でしかないありさまにうんざりしている。言葉なんて放り捨ててもっと世界と一体になりたいと考えているのにできないジレンマをひしひしと感じる。職業病と言えば言えるけど、そんなジレンマを作品に昇華してちゃっかり生活しているあたりがこの詩人のしたたかなところだ。2014/06/28
呉下の阿蒙
2
聞こえるか/うつむく青年/新しい荒野 アポロ11/軽蔑/生きる/からだの中に/朝/ほほえみの意味/小さなスフィンクス/見えないアルバム/かなしみについて/道化師の朝の歌/なんでもないものの尊厳/コップへの不可能な接近/コップを見る苦痛と快楽について/りんごへの固執/灰についての私見/隠された名の名乗り/な/芝生/My Favorite Things/干潟にて/《ケトルドラム奏者》1940/《黄色い鳥のいる風景》1923/《選ばれた場所》1927/そのほかに/いさかいのあとで妻に/壁のための詩⊃&⊂/夕景/2025/08/05
よこ
0
「真面目な顔つき」という詩が面白かった。2021/10/09