出版社内容情報
大学を去った哲学教授は、いったい何かの役に立つのだろうか? 退職前後の揺れ動く男ごころを活写する、ユーモアエッセイを60篇。
内容説明
哲学の教育に身を捧げて35年、ついにお茶の水女子大学を退官したツチヤ教授。はたして元哲学教授に家庭内の使い道はあるのか?実存的な苦悩にあえぎつつ涙で綴った天上のユーモア・エッセイ集。
目次
内の章(箱の作り方;学生の抱負 ほか)
憂の章(有終の美;記憶の大掃除 ほか)
外の章(最近の若者へ;ギャンブラーの誤り ほか)
患の章(なぜ人は慰められるのか;地上の天国 ほか)
著者等紹介
土屋賢二[ツチヤケンジ]
1944年、岡山県玉野市生まれ。お茶の水女子大名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
41
ついにお茶の水女子大を定年退職し、家庭内での使い道を考え始めたように見えました。そのせいか比較的メッセージ性があったように思います。過去を振り返りながら未来を考える実存的苦悩を涙でつづっているのでしょうが、申し訳ないけれどニヤリとしてしまうのは、やはりユーモアがある所以でしょう。サラリと読めるのに何処かハッとさせられるところもありましたが、やはり土屋氏のエッセイは面白いです。2014/09/29
ち~
33
大学を退官した記念すべき(?)巻。そのため、生徒からイジられることがほぼ無くなったのが残念だが、その分、奥さんとの絡みが増えた。老化に関するエッセイも増えた。相変わらずの土屋先生に満足満足。相変わらず本棚はまだ出来上がらない。2016/10/01
musis
20
サラサラと読める。フッと笑えたり、ハッとさせられりする部分が思いのほか多くて面白かった。英語のメールあたりはつい何度も読み返して笑う。2014/06/13
ぱんにゃー
19
「この本に期待しないでほしい」土屋さんのたってのお願い。(「私と結婚しないで後悔して」光浦さん(大久保さんの相方 (の?が?))のお願いと同等) 何冊読んでも面白い。ありがとうございます。(コ)2014/01/16
これでいいのだ@ヘタレ女王
17
くだらない 回りくどい言い回しばかりのエッセイに思えるが 所々にキラリと光る一文がある。行間を読むエッセイ本。真面目さは苦しみの大きな原因なのだ。不幸に襲われた時に真面目になればなるほど苦しみは大きくなる。 なんて1節は ごもっともです!と、言いたくなる。肩に力が入ってしまった時、ガス抜きに よろしければ どうぞ2015/04/30