内容説明
前著『タイタニックは沈められた』で検証した疑惑を、さらに別の視点からより緻密に、より具体的に検証を試みる。生存者の証言を丹念に追い、新事実を掘り起こす作業を通じて、タイタニック号沈没の謎に再び迫る。事故当時を彷彿させる緊張感が全編にみなぎるスリリングなノンフィクション。
目次
「ブタのパディ」
ホワイト・スター社の略史、そしてもうひとつの大西洋航路
そっくりな双子船
ホーク号の遺産
入れ替えの計画
試験航海と厳しい試練
サウサンプトンと備品
乗客、そしてニューヨーク号との接触事故
サウサンプトンからクイーンズタウンへ、そして前進
西へ、破滅に向かう〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
12
前書の焼き増しの部分も多いが、謎の船のように新たな視点も設けています。結論ありきで話を進めていると感じる部分もありますが、その推論は面白いです。2020/11/28
ラガードー
1
これまでの定説と異なる証言や記述を紹介しているのは面白いのだが、いちいち陰謀の証拠であるという結論につなげたがるのが興ざめ。また、大事故の状況下で多くの生存者からの証言を集めれば矛盾が生じるのは当然だろうに、「この航海士は同時刻に複数の箇所で目撃談があり不自然」「救命ボートに乗る人に救命胴衣を着せるのはおかしい」といった言いがかりに近い話も多い。定説と異なる話についてだけでも出典を紹介してもらわないと、仮定に基づく議論としか思えない。2018/03/12
メロン泥棒
1
前著『タイタニックは沈められた』ではタイタニックがわざわざ氷山に突っ込んだように書かれていたが、その後の調査から氷山との衝突という前提を覆す新仮説が立てられる。突拍子もないがこちらの方が信憑性が高いように思われる。そして、海中に沈んだタイタニックの残骸からオリンピック号とのすり替え説を確信する。前著よりもさらに読みやすく、内容も豊かになっている。個人的にはこれほどの陰謀をどうやって隠し通せたのかという疑問は残るが。2010/09/18
ゆうきん
0
うーん、真実か否かは別にして、おもしろく読める1冊。2012/11/07
eritaro
0
前著は共同執筆だったために筆がぼやけたのかな〜という印象。今回は章ごとに疑問点がまとめられていてわかりやすいです。2009/09/13